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小野瀬さんが訊ねる。「おチビちゃん。驚いた?」「うんっ! びっくりしたあ」 その答えに如月が喜ぶ。「やったー! サプライズ成功ー」「おチビ。ほんまに、えらいびっくりしてたな」「プップッ……あはは。あの時の、アンタの顔。傑作だったわ! 飛び上がってたわね。クックッ……あー、おかしいー!」 みんなが『あれは確かに面白かったな』と笑い出す。彼女の顔がみるみる赤くなってく。「だってぇ……」 はにかみながらも嬉しそうだ。 室長が『ふふ』と笑い、缶をかかげる。「じゃあ、ノンアルコールで残念だけど乾杯するわよ。良い? チビ助の健やかな成長を祝って乾杯ー!!」『乾杯ー』とグラスをみんなで合わせる。 ノンアルコールビールを飲みながら如月が言う。「室長ー、健やかな成長っておかしいですよ」「なんや、お子ちゃまみたいや」「あら、良いじゃないよ。私はチビ助の親代わりなんだから、子供の成長を祝うの。それにチビ助は、お子ちゃまなんだからピッタリよ。ねぇ? チビ助。あ……」 見ると彼女が目をウルウルさせて今にも泣きそうになっていた。「あー、やっぱり」 みんなが言って、オレは彼女の頭を胸に抱いてポンポンとなだめた。彼女はオレの胸でちょっとだけグシュッグシュッとした後、パッとみんなの方を向く。その顔はまだ目の周りと鼻の頭が赤かった。それでも、彼女は満面の笑顔で『皆さん、どうもありがとう!』とお礼を言った。その嬉し気な彼女の笑顔が、伝染したようにみんなも自然と笑顔になっていった。 ● ○ ● ○ 電気を消して、ケーキにろうそくを立て火をつける。藤守が音頭を取る。「さん、はい」「Happy Birthday to You ~♪ Happy Birthday to You ~♪」みんなで歌う誕生日の歌を嬉しそうに聞いていた彼女に合図する。「さぁ、なまえ。ほら、フーーしろ。一気に消すんだぞ」 彼女が『うんっ!』と子供みたいにワクワクした顔で頷くとフゥーーと火を消した。『おめでとう』の声と拍手がおこる。「じゃあ、1人ずつお祝いの言葉を言うわよ。私からね。チビ助、誕生日おめでとう。事件が片付いたら、後でとびっきりの誕生会をしてやるからな。酒付きでな。楽しみにしとけよ」「誕生日おめでとう! そん時は賢ちゃんが盛大に祝ったるで! なんか、して欲しい事ないか? なんでもお願い事、叶えたるよ?」「チビ、ハッピーバースデー! チビの誕生日をお祝い出来るなんてこう兄も、嬉しいぞ」「誕生日おめでとう。……この次の誕生会も時間、空けるから俺にも祝わせてよね」「あら、小笠原が珍しい。チビ助良かったわね。これで、全員参加で出来るわよ。明智も大丈夫でしょうね?」「ええ、ボス。もちろんですよ。チビ、誕生日おめでとう。これからもみんなで一緒に、こうして祝おうな」
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