色々と噂は聞くものの、初めて目の当たりにした連中は唖然としてた。
彼女をよく知るオレと海司だけは、安堵から心底ホッとして『ほぉー』と息をつき、思わずしゃがみ込んだ。彼女は、本当に何をするか分からない。
当の本人はと言うと、実にあっけらかんとしてる。うんうんのたうちまわる*マル被に近寄り手錠を出しマル被の頭にゴツンとげんこつを落とすと叱った。
なまえ:全く手こずらせやがって。おい、反省しろよ? あーあ、お前のおかげでプリンセスの服がボロボロだぞ? にしても、やり過ぎたかな……。また、怒られるかなー、はぁ……。んっとに、お前が抵抗すっからだぞ? もー。
ブツブツ文句を言いながら逮捕のために宣言する。
なまえ:えーと、なんだ……銃刀法違反及び、威力業務妨害、公務執行妨害等で逮捕する。
手錠を掛けて転がるマル被を立たせる。
なまえ:おら、立てよ。だらしねーな。んとに。
未だにブツブツ言いながらこちらに歩いて来た。
海司とそらと瑞貴が笑い出し声を合わせ言った。『プッププ……あははは……犯人に、げんこつって……あはは……』そんな感じで大ウケしてる。
なまえ:えっ! あー。みんなぁ。……あのぉ、いつから居たの?
大爆笑され赤くなる彼女。
なまえ:昴ぅ、あのぉ……。もしかしてまたパンツ見えた?
どうやら、そら達が笑ってるのがパンツが見えたせいかと、勘違いしてるらしい。彼女の言葉に、皆が少し赤くなり目を逸らした。
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