グレン:助けてくれて礼を言う。ありがとう。あいつも、よろしくと言っていた。
何故、グレン王子が礼を言うかというと、オレ達が遭遇する前、マリコはプリンセスを襲った。その時、結婚した際に譲り受けたオリエンス王家に伝わるネックレスを、盗み逃走を謀った。それを彼女が防いだからだ。
なまえ:あの、お加減が悪いのですか?
グレン:いや、大丈夫。疲れただけだろう。
ロベルト:大丈夫、大丈夫。そうだ、なまえちゃんのドレスも彼女が選んでくれたんだよ。
なまえ:ありがとうございます。プリンセスにも、素敵なドレスを選んで下さって喜んでいたと、どうぞお伝え下さい。
グレン:分かった。伝えよう。
キース:しかし、本当にお前が?
なまえ:は?
ウィル:プリンセスと、そう変わらない小ささだ。
なまえ:はぁ……。
エドワード:みんな驚いているんですよ。貴女があの大きな犯人を退治したと聞いて。
なまえ:ああ、なるほど そうなのですか。僕……、わ、私は警察官ですので──
ジョシュア:それで日本の警察はつとまるのか? 見た所、そんなに屈強には見えないが?
なまえ:ええ、まあ……。
昴:彼女はこう見えて強いですし、優秀な警察官ですよ。
オレが褒めると彼女が照れて赤くなる。その赤く染まった頬を、隣にいたエドワード王子がスゥーと指で撫でた。突然の事に彼女は驚いて硬直した。
エドワード:ああ、すみません。あまりに可憐な花ようだったもので。つい、触れてしまいました。貴女のような可愛らしい方が警察官とは……。危険では無いのですか?
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