なまえ:あ、あの、ぼ、僕、あ、違う。えっと……わ、私はお嬢様には程遠いので、で、出来たらなまえとお、お呼び ね、願いたく……。
彼女がぶっ倒れそうな位緊張し、あわあわする。
昴:なまえ、大丈夫だから少し落ち着け。
背中を落ち着かせるように撫でる。
昴:アルベルトさん、彼女は緊張しやすい質なので どうぞ、名前で呼んであげて下さい。お茶はアールグレイがあれば、それが彼女の好きなお茶です。
アル:かしこまりました。一柳さまは、何を?
昴:オレも同じでお願いします。紅茶も呼び方も。
『はい』と頷くと慣れた所作でお茶を淹れてくれた。
アル:それでは一柳さん、なまえさん、私はまた後程参りますので、どうぞごゆっくりおくつろぎ下さい。
頭を下げ出て行った。
なまえ:はぁーー、緊張する。こんなんでパーティーなんてムリだよぉ。
昴:オレがついてるんだから、大丈夫だよ。
なまえ:だって僕がドジったら、昴に恥かかせちゃう。王子のパーティーならダンスも踊るよね。ちゃんと踊れるかなぁ……自信ない。
昴:大丈夫(頭を撫で)ほら、今は食べようぜ。このパンケーキ旨そうだぞ? あーんしろ。
なまえ:……あーん。わっ! 何これ、美味しい! 昴も、食べみて! すごーく美味しいよ? ほら、あーん。
昴:ん! これは、旨いな。
なまえ:ねっ? ふふ……。
やっと楽しそうな笑顔が戻り、ホッとする。せっかくの記念日だから1日中、笑顔でいて欲しい。
それからオレ達は2人ではしゃぎ、微笑み合い、食べさせ合い、お喋りをして、アフタヌーンティーを楽しんだ。
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