その後、桂木さんが呼ばれ王子に会釈し行ってしまうと王子はそれを見送ってから 急にくだけた口調になった。
ロベルト:ふたりとも、そんなにかしこまらないで良いよ? 助けてもらったのは俺達の方だし、ね?
昴・なまえ:は、はぁ……
ロベルト:本当にありがとう。とりあえず医師の手配したから俺達のホテルに来て。
昴・なまえ:え? いえ、そんなとんでもない!
ロベルト:いいから、いいから。今アルが車を回すから。
なまえ:でも、自分達はバイクなので……
ロベルト:あー、あそこにあるの君の?
なまえ:はぁー。
ロベルト:一柳くんもバイク?
昴:はい。
ロベルト:じゃあ、運ばせる。アル。
アル:はい。(一礼し)あちらのバイクが真山さまのでございますね? 一柳さまのバイクは、どちらにあるか、お教え下さいますか?
有無を言わさずあれよあれよと言う間にオレ達は荷物とメットを持ち、王子の車でホテルへ向かう事に。
ホテルでは既に医師が待っていてオレ達は診察を受ける。
ロベルト:大事な方達だからよろしく頼みます。
王子が念押ししてくれた為、とても念入りに診察してもらったが打ち身があっただけで問題無いようだった。
アル:後程、主人が参りますのでこちらでおくつろぎ下さい。
そう言って案内されたのは、ずいぶんと豪華な部屋だった。
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