ロベルト:彼は何者なの?
アル:彼は彼女の同僚、日本で【相棒】というらしいですが……。ちょっとお耳を。(小声で)まあ、男女のそう言った間柄かと……。
ロベルト:あ、もしかしてデート中だったの?
アル:シィー! ロベルト様、お声が大きいですよ。
ロベルト:何?
アル:(小声で)彼女達もお忍びで、日本で言う[職場恋愛]というもので。内緒なのだそうです。刑事と言えども今はプライベートな訳ですし、危機を救ってくれたのですから、そういう事であれば内緒にして差し上げるのが宜しいかと。
ロベルト:ああ、そうか、そうだよね。分かった。アル、あの2人怪我してるの? それなら医師の手配してあげないと。そうだ。俺ちょっとお礼を言って来るよ。
アル:では、私も。
その頃、昴達の元には桂木が来ていた。
桂木:昴、どっか怪我をしたのか?
昴:あ、いや、大丈夫です。
昴が慌てて起き上がろうとすると、なまえがちょっと泣きそうな、心配でたまらないという顔で桂木を見る。
桂木:あ、いや、あれだ。念のため病院で診てもらって来たらどうだ? なまえさんもその方が安心だろう。事情徴収は明日で構わないから行って来い。
● ○ ● ○
そうオレが、桂木さんから言われていると王子がやって来た。
ロベルト:もしや。どこか、お怪我を? 大丈夫ですか? Mr.……。
桂木:ロベルト王子。ご紹介します。警視庁の一柳と真山です。
昴:あ、こんな格好で申し訳ありません。
オレと彼女は慌てて立ち上がり王子の前に並んで立ち、頭を垂れて敬礼をする。
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