マリコの股関を思いっきり蹴り上げ、金的蹴りを的確に決める。
マリコ:ぐげぇー!
股関を押さえて地面にうずくまるマリコ。それを冷めた瞳で見下ろすなまえ。その脇にしゃがみ込み、髪の毛をむんずと掴む。
なまえ:痛てーよな?今までのも みーんな急所狙いだけどよ。最後のは極めつけだかんな。だから忠告したろ?潰れたかな?それとも、もう取っちまった後か?
なまえ:ま、どーでも良いけどよ、生きてて良かったなー。金的蹴りはマジで逝っちまう事あるからなー。
なまえ:なんならまだやる?もっと食らわしてやろうか?お前の***マにさ。今度は本当に逝っちまうかもなー。
そこで声を落とし、マリコに囁く。声はここまで聞こえない。オレは口を読んだ。
なまえ:おい、教えといてやんよ。よく聞け?あのな、俺はどっちかといえばぶっ壊れたイカれた分類に入る人間なんだよ。でさ、俺が何故、まともな側で暮らしてんのかつったらさ。まともな側に引き止めてくれてる大事な人がいるからでな。それがなきゃ、俺みたいなのはな、かなりヤベーのよ……だから、ストッパーを壊されっと困んだよ。歯止めなくなるとさ、マジヤバなんだよ。善悪も常識も理性もぜーんぶぶっ飛ぶ ……言ってる意味分かる? 今度、俺の大事な人達を狙ったらな。お前、次の日にゃあおてんとさんは拝めないぜ?それとも今、とどめさしとく?フフッ。そうしてもらいてえなら、別にいいぜ?ぶっちゃけ、俺は大事な奴らさえ守れりゃ、後はどーでもいいんだからよ。分かる?俺やお前が地獄に行こうが、そんな事はどーでもいいんだよ。……意味、分かるよな?あ?
狂気と冷酷さを含む目付きで言い放つ。
凶悪なテロリストと言われるマリコもこれには恐怖を感じたのか、心底ゾッとした顔になり青ざめた。ブンブンと首を振っている。
なまえ:つーか、お前、何もんか知らねーけど、長生きしたきゃ足洗え。
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