藤守・如月:ただいま戻りましたー。
穂積:はい、お疲れ。
如月:室長1人ですか?
穂積:小笠原は小野瀬の所、他は帰ったわ。アンタ達も上がって良いわよ。
藤守:室長は残業ですか?
穂積:いや、珍しく何もないから今日はもう上がる。
如月:じゃあ飲みに行きましょーよ。
藤守:ええですね。今回は打ち上げもお預けでしたし。
穂積:藤守、それチビ助に言うなよ。アイツ気にするから。
藤森:分かってますよ。言いません。
如月:じゃあ親父の寿司屋に行きませんかー?
穂積:ああ、大将、春からこっち来てるんだったな。
ドアが開き小笠原と小野瀬が入って来る。
小野瀬:あれ?これだけ?
穂積:後は帰った。小笠原、アンタの方は済んだの。
小笠原:今日は済んだよ。急ぎもない。
穂積:済みました。急ぎもありません。…でしょ。じゃアンタも上がりなさい。
藤守:小笠原もどうや。
小笠原:何?
穂積:大将が来てるからお寿司に行こうかって言ってたのよ。
小笠原:如月の親父さんの?
如月:そうなんですよ。春から又こっち来てるんです。
小笠原:…行く。
小野瀬:あ、良いね。俺も行って良い?
穂積:なんだ、珍しいな。今日上がりか?
小野瀬:ああ、珍しくな。
藤守:じゃ行きましょか。
*****
─寿司屋。─
大将:いらっしゃい。
小野瀬:やあ、大将久しぶり。
穂積:また大将の寿司が食えるってみんなで寄らせて貰いました。
大将:穂積さん、小野瀬さんご無沙汰して…いつも公平がお世話になってます。今日はゆっくり召し上がってて下さい。
如月:お任せで良いですか?
穂積:ああ。
如月:親父、お任せで。
大将:ああ、それより公平、今日はチビちゃん来ないのか?
小野瀬:あれ、大将なまえ君知ってるの?
大将:ええ、公平が5月に連れて来ましてね。その後も旨かったって寄ってくれまして。いやーあの子は良い子ですねぇ。すっかりファンになっちゃいましたよ。
如月:ちょ、ちょっと!親父!
大将:なんだ、内緒だったのか?どうせ又振られたんだろ?
如月:な、なんだよ。それ。
大将:まあ、相手が悪いな。あのイケメンの兄さんじゃ。その後もおニ人でいらっしゃったしな…。潔く諦めろ。
藤守:イケメンの兄さんって誰や?
如月:一柳さんですよ。チビを誘ったら何故か一柳さんもついて来ちゃったんですよ。
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