─車の中。─
なまえ:ねぇ、一緒に来て大丈夫だったの?
昴:んー?あーバレるって?
なまえ:うん。
昴:あーそれなら問題ねー。もうバレてるからな。
なまえ:ふーん…えっ!!今、バレてるって言った?なんで?
昴:ああ、お前が朦朧としてスポーツドリンク飲めなかったからオレが口移しで何度も飲ましたの、みんな見てたからな。
昴:それに、室長には昨日オレん家に連れて帰る事言ったしな。もうバレバレだ。
昴:ま、別に良いだろ。隠すのなんて性に合わないしな。野獣避けにもなるし…。
昴:…ん?なんだ?お前、バレると困る事でもあるのか?
横目でジロりと睨む。
なまえ:困る事なんてないよっ!僕は昴だけだもん!ただ、職場恋愛だろ?バレたら異動かなってさ…僕、昴とこのまま仕事したいから。
昴:なまえ…お前は、本当可愛いな。もう引き返してずっとニ人でラブラブしててー。
なまえ:ダ、ダメだよ。仕事はちゃんとしないと、ねっ。
昴:フッ、分かったよ。…しかし異動か、考えてなかったな。ってかあの状況じゃそんな余裕なかったしな…ま、様子見だな…。
なまえ:うん。
昴:そんな不安そうな顔すんなよ。もし職場が離れてもお前の事、離す気はねーよ。お前はオレのだからな。
*****
─捜査室 定時─
なまえ:じゃあお先に失礼しまーす。
昴:お疲れ様でした。
穂積:はい。お疲れ。ニ人共、気をつけて帰りなさいね。
なまえ:ふふ…なんか室長、今の小学校の先生みたい…クスクス。
昴:室長が先生って、そりゃすげー小学校だな(笑い)
穂積:おーい、昴、チビ助、聞こえてるぞ。帰宅の手土産にデコピンが欲しいか?
昴:ヤベ、なまえ、早く逃げるぞ(笑い)
なまえ:い、いりませーん。お疲れ様でしたー。あっ昴、待ってよー。
(楽し気に遠ざかるニ人の声)
それを聞きながら目を細めフッと微笑むと
穂積:良かったな。チビ助…。
安心したように一人呟く。
.