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「さてと、一通り自己紹介も済んだ所で」 落ち着きを取り戻した一柳に、俺は指示を出す。「一柳、早速で悪いんだけどね。世田谷切り裂き事件の捜査に当たって。今日は、藤守も同行するから。引き継ぎが済み次第、アンタと真山で担当してもらうわ」「はい」 研修を除けば警備部以外は確か初めての筈。だが、一柳は落ち着いたキリッとした顔で返事を返して来る。(思った通り、期待出来そうな男だな。これならチビ助を任せても上手くやって行くだろう)「本当は、異動早々だしもう少し三人で当たらせたい所だけど。藤守には、明日から小笠原と別件を頼みたいのよ。何かあったら私に言ってちょうだい」「了解です」「小笠原、世田谷切り裂き事件のデータ渡してやって」「分かった」「小笠原、敬語使いなさい」「分かりました」「藤守、引き継ぎしっかり頼むわよ」「はい、了解です。一柳さん、仲良うしてや」「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」「真山、アンタは暴走して一柳を振り回さないように」「はあーい。了ー解でーす」「チビ助、フザけないでちゃんとしなさいよ?」「はいっ!」 何となくやけくそ気味な返事を返すチビ助に一抹の不安がない訳じゃない。(恐らく、第一印象が最悪だったと言う所だろうな。だが、捜査につけばチビ助がきっちり仕事をするのは分かってる。暴走さえしなきゃ問題はねえな)「それじゃあ、明智さん。俺達もあっちに顔出しますか?」「そうだな。如月、お前先に行っててくれないか。俺もすぐ行く」「了解です。チビ、お前。気をつけろよ? じゃあ室長、行って来ます」「はい、行ってらっしゃい」 出て行く如月を見送ると、藤守が立ち上がり二人に声を掛けた。「ほな、準備が出来たら俺等も行くで? お二人さん」「はい!」 チビ助と一緒に返事をして、捜査室を出ようとする一柳を呼び止めた。チビ助と藤守は、先に行かせてやって来た一柳に俺は、話を切り出した。
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