3。+α
──やすらぎの夜。──
彼女にシャワーを掛け優しく洗う。すると手を伸ばして彼女もオレを洗ってくれる。
「
なまえ、ありがとうな。頭は自分で洗うから先に入ってろ。オレもすぐ入るから」
そうと言うと、抱き上げ浴槽に入れて座らせる。
「姫、ラベンダーのお湯はいかがですか?」
「ふふ。とっても気持ち良いですよ。はぁあぁ」
うっとりしたように、ほぉーっと息を漏らす彼女に頭を洗いながら、聞いた。
「ん? どうした? 気持ちいいのか?」
「んーそれもあるんだけどぉ、うふふ。いやー至れり尽くせりでさー。本当お姫様になった気分だなって思って。専属の昴執事があんまりステキで優しくて、姫は宇宙一幸せですよ。ありがとう、昴」
ちらっと彼女を見るとすごくいい顔で笑ってた。オレも一緒に微笑み、シャワーで頭を流し浴槽に入る。
「
なまえ姫、姫は宇宙一の幸せ者ではありませんよ。宇宙一は、この昴ですので姫は宇宙ニですね」
「ふふ……姫は宇宙ニでしたか」
「ええ。そうですよ。ところで、
なまえ姫。姫は今夜よりこの屋敷にてこの昴と共にお過ごし下さいませ」
「ここで? 昴と一緒にいられるのを姫は、大変嬉しく思います。ですが、昴。こう突然では……。姫はお洋服の用意がありませんよ?」
「それならば、ご心配いりません。この昴が姫のお召し物はご用意させていただきました。どうか姫は安心してお過ごし下さい」
「昴、ありがとう。姫はあなたに感謝してもしきれません。姫は昴と出逢えて本当に幸せに思いますよ」
ちゅっ、ちゅっと頬と唇にキスをくれた。
「ありがとう、と……愛してるの、キスでございますね。では、わたくしも」
オレも彼女を真似して頬と唇にちゅっ、ちゅっとキスをかえした。彼女の頬は、もう結構あったかくなっていた。
「姫、そろそろ上がりますか? 引き続きわたくしがお世話させていただきます。姫はごゆるりとお過ごし下さい」
また、彼女をお姫様抱っこをする。
「まぁ……。また抱っこで運んでくれるのですか?」
「はい。
なまえ姫は、わたくしの宝物でございますから」
微笑み合い、風呂から出ると彼女を拭いてやった。