昴:知りたいやつだけ、奥のテーブルに来てくれ。
昴:アイツが言うようにちょっとキツい話なんだ。嫌なヤツは、無理する事はねー。
昴:ただ……。アイツがオレに任せたのは、自分から話すのが辛かったからだ。間違っても、後からアイツに聞くのだけは、止めてやってくれ。
何人かは外れるかと思ったが全員席に着いた。黙って話を待つみんなにオレは話始めた。以前任務中に拉致られた時、やられた電気ショックで記憶を思い出した事から順を追い話して行く事にした。
話始めると、みんな少し青くなった。
結菜と翼さんは目を潤ませ、室長や他の連中は、苦い物を飲み込んじまったみてーな顔をしたが、みんな口を挟まず終わりまで話を聞いた。
黒澤:じゃあ、おばあさんは事故死なんでしょうか?そこから手繰ったら名前とか分かりそうですね。
昴:ああ、そうだな。
結菜:なまえちゃんのおばあちゃんが、生きてたら良かったのにね……。
藤守:それで、あんな虫を怖がるんやな。
小笠原:無理もないよ。誰だってトラウマになる。
瑞貴:強い子ですね……。
穂積:……強くなんかねえだろ。
小野瀬:そう見せてるだけじゃないかな。きっと、もっと必死なんだと思うよ?
昴:悪りー。オレ、外すぞ。
雑談が始まった所で、傍にいたそらに声を掛け彼女の隣に向かい、頭を撫でて隣に座る。
.