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「アハハ。まあ、一柳さんのそのリアクションは正しいよねぇー」「如月に賛成。その反応が、自然」「小笠原さんまで、賛成しないでよぉ! 自然とか言うなら僕からしたら、このスタイルが自然なの!」「でもさー、チビ。そろそろ男装は卒業しなよ。公ちゃんが、チビに似合いそうな可愛いコーデ選んであげるよ。メイクも手取り足取り教えてあげるから、な?」「僕はこれで、良いの!」「如月の言う通りだぞ。チビ。これを機に男装を辞めたらどうだ?」「ヤダ! 明智さんの言う事でも、イヤ! 僕はこれが良いの!」 「その僕って言うのも、もっと可愛らしい言い方がええんちゃう?」「ぶぅーだっ! 藤守さんまでぇ! 何で? 何で【僕】じゃダメなの? 良いじゃん!」「何でって。そらキミは、うちの紅一点なんやから、もう少し妖精さんのようにやねぇ。可愛くしたら良いと思いますよ。僕は」「え? よ、妖精さん? うへー。なんか話し方もヘンだし藤守さんキモーい!」 藤守がまた怪しい東京弁で妙な事を言うので、チビ助が思わず後退り藤守から離れる。「キ、キモいやとー! こら、おチビ! そんなんゆうんやったらな、もうたこ焼き買うてやらへんからな。旨い店も教えてあげへんよ?」「ええー! たこ焼き好きな僕に、そんな仕打ちはないよぉ。んもー! 藤守さんのいじわる! ケチ! なんだよぉ、みんな冷たいんだから。僕、濡れ衣だったのにさ」 すっかりイジけて近くの椅子に乗り体育座りで丸くなって拗ねるチビ助。すかさず、小野瀬がチビ助の前にしゃがみ込み、あやすようにヨシヨシと頭を撫でる。「それ、どさくさに紛れてセクハラじゃない?」「何だよ。小笠原、お前、羨ましいの? 相手が嫌がってなければセクハラじゃないよ。ねぇ、おチビちゃん」 言いながら、小野瀬が自分の胸にチビ助をむぎゅーと抱きくるんだ。「あーっ! 何やってんです!」 一斉に、批難の声が上がった。「おーのーせーっ!」 俺もすぐさま、怒鳴りながら近くにあったボールペンをビュン! と投げたが、小野瀬は軽くヒョイと避け抱き心地でも楽しんでいるかのように、口角を上げて微笑んだ。 チビ助はと言えば耳まで真っ赤になり、驚いたのか動けずに固まっているようだ。 ギャアギャア騒ぎ出す捜査室の俺達を眺めながら、一柳は[異動に失敗した]とでも言いたげな顔で、呆然としていた。
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