なまえ:んー。だって何でも聞いてたら、飽きられそーだかんな。飽きて、もーいんないってポイッとされたら、困るーぅ。
なまえ:だ、か、ら、お前が心から望む事なら、してあげる。お前が本当に望むなら、5キロでも10キロでも、死ぬまでだって走ってやる。心臓が破裂しようが、お前が望むなら、やってやるよ。
昴:
なまえ……。
なまえ:……構わねーんだよ?欲しいなら全部、やるよ。ただし。僕の命は1つしかねーからな、他のヤツにはやれねー。……お前限定だ。後にも、先にも、ただ1回きり。
なまえ:だけど──僕はな、ただの奴隷じゃねーぞ?夜叉だからな。気ぃ抜くと、逆に喰っちまうぞ? フッ。僕をナメんなよ?
昴:オレの女は炎みてーに激しいな。ヤケドしそーだ。
なまえ:んー?逃げたくなったか?
昴:あー?お前、このオレを誰だと思ってんだ?逃げるワケねーだろ?その位のが、オレにはピッタリだ(ニヤ)
なまえ:やっぱ、昴ってサイコーに良い男。知ってる?女夜叉は男を取って喰うんだよ?フフ、もー遅いよ?フフ……覚悟はいい?もー今夜は逃がさない、ぞ。
昴:……っん。おぅ、望む所だ。フフ……、女にそんな事言われんの初めてだ。お前、オレをゾクゾクさせんの上手いよな。
そのまま、寝室へ。そして愛し合った。傍らで眠る彼女を見て思う。
なまえ。やっぱり身も心も、骨抜きにされてんのはオレの方だよ。
もしも、誰かにお前をとられる事になったら──
オレは、きっと狂ってしまうよ。
お前をこのまま独り占めする為なら
それ以外は、全て捨てたって構わねー。
フッ、まいったな。
お前に、溺れれば溺れる程、オレはイカレて来るみてーだ。
なまえ。
お前はオレの心を喰らったんだから
ちゃんと最期まで責任取れよ?
じゃねーと、オレがお前を喰らうよ?
ここまで、他人にのめり込むなんて
自分でも信じられねーけど
オレはもう、お前無しじゃ、いられねー。
それだけは、分かる。
愛してる──オレの全てで。お前だけを……。
お前だけは、誰にも渡さねー。
そんな事を思いながら、いつしか、オレも眠りに落ちていた。
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