あれは、1ヶ月位前だった。それぞれの事件の犯人を挙げる事が出来、久々にみんなで呑みに行こうと揃って警視庁を出た時の事。
長身のモデルのような派手な女が2人、オレとなまえの前に立ち塞がった。
女1:ねぇ、あなた一柳昴さん?そちらが真山なまえさんね?
昴:そうですが、あなた方は?
女2:イヤ~ン、この子…可愛い~モロ、タイプ~!私こっちの子がイイ~~♪早い者勝ちね。いただきま~す(むちゅ~っ)……ン~~。
と、いきなり彼女に抱き付くと濃厚なキスをした。
なまえ:!!!!!……っ、んーーーっ!!!!
驚きながらも逃れようとバタバタするが長身の女は、逃げられる事は予想していたのか彼女をがっちり抱き包んで放れない。
一同:えっ!!??
昴:おい、アンタ!
目を白黒させる彼女から女を引き剥がそうとした時、もう1人の女が
女1:アラ~ン、あ、な、た、は…こっちよ~。(ぶっちゅ~~)
とオレの顔を押さえ自分の方に向けると、真っ赤なルージュをひいた唇で無理矢理キスして来た。
(昴:なんだ、コイツら!)
彼女はオレが目の前で見知らぬ女にキスされた事にショックを受けて、途端に青ざめ泣きそうな顔になった。
そんな彼女が視野に入り、オレはカッと頭に血が上った。気が付くと女をねじ伏せ取り押さえていた。
昴:この痴女がっ!強制わいせつの現行犯で逮捕する!!
女1:きゃー、痛い!離してよっ。こんなの聞いてないわよ!
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