穂積:で、動画サイトに投稿するネタを探してた子が、たまたまアンタが襲われた様子を撮影した。そしてそれが証拠になったのよねえ。
なまえ:そうですねぇ…すごい偶然が重なりましたねぇ。
穂積:で、正当防衛で暴れたのが偶然、殴った形になったり、蹴りが入った形になったのよね?
なまえ:さぁーその時の事は、よく覚えてませんね。ただ、こんな事はやめて自首しろ、と言った覚えはありますよ?
小野瀬:あはは。やっぱり、君は可愛い顔してなかなかやるねぇ。
藤守:笑い事じゃありませんって!連絡もろうて、駆け付ける時、気が気じゃありませんでしたわ。あんな危ない真似……。何かあったら、どうするつもりやったんや!もう、あんなん2度とごめんやわ。
穂積:…本当に。藤守から聞いて、とんでもないガキがいると思ったわ。
なまえ:はは……、でも……あん時、藤守さんと会えて、それだけは、良かったよ。そうじゃなかったら、僕、警察官になってなかったかも知れないもん。まあ、チビん時もお巡りさん、良いとは思った事もあるけどさ。でも藤守さんに会ったの、やっぱり進路決める時影響、でっかかったよ。警察官にならなかったらみんなに会えなかったし、本当に……。
穂積:そうねぇ、こんな跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘が野放しにならずにすんで良かったわ。それこそ、危なくてしょうがないわ。
一同、うんうんと頷く。
なまえ:うー、スゴい言われようだ……。
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