3月14日 捜査室
コンコンとノックして「失礼します」と男がドアを開け「真山巡査はおりますでしょうか?」と中に声を掛ける。
穂積:真山ーー、お客さんよ。
みんなにお茶を配っていた彼女が「はーい」と返事をしながら焦ったのかワタワタしたので
昴:ほら、貸せ。オレが代わってやる。
微笑んで「ありがとう」と言い、お茶をオレに預ける。男が彼女の背に
??:真山。
微笑みながらとても優しい音色で呼び掛ける。その声に、彼女がピクッとして振り向くと「あっ!」と驚く。
なまえ:か……(言い掛けて言葉を飲み込み、言い直す)せ、先輩、どうしたんですか?
(昴:ん?『か』?…何だ?今の…なーんかヤな予感がするなー。)
??:久しぶり。真山、元気そうだな。
如月:(小声で)誰です?
昴:いや、知らねー。
如月:ヤケに親しそうな─あっ!頭撫でてますよ。
なまえ:うん、元気、元気。
??:そんな事言ってお前、大変だったんだろ?死に掛けたって聞いたぞ。俺も、オヤジさんも後から人伝に聞いてな、凄く心配してたんだぞ。お前あの頃と携帯変わってんだろう?職場も休職中だし、お前が今、何処に住んでるか分からないから連絡出来なかったんだ…。全く、たまには連絡位しろよ?
なまえ:あっ、携帯教えてなかった?ごめん。あれから、忙しくて……。教えたと思ってた。
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