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「ああ、忘れ物だ」「あ、そうなんだ? 何、忘れたの? 何も見掛けなかったけど……」「そうか? 大事なもん、置いてちまったんだが」「大事なもの? 財布とか、スマホか? おかしいな。見なかったけど……ベッド……か? それともキッチン?」 立ち上がりベッドに見に行くなまえを、後ろから抱きしめた。「オレの忘れもんはお前」「え?」 驚くなまえの耳元で囁く。「……ったく、一人で泣いてんじゃねーよ」 振り向かせ、キスをすると目をパチパチさせて、唖然とするなまえ。「あ、あの、な、何? ど、どういう事? ……えっと、昴の大事なもんが僕? そ、それって……もしかして……僕が好きって事!?」「ああ、オレはお前が好きだ。お前が気になって仕方がねー。ほっとけねーんだ。……なまえ、お前は?」「え? ぼ、僕も……昴が好き……」 なまえが真っ赤になる。「で、でも……僕なんかつり合ってないし、男みたいだし……本当に、僕なんかで良いの?」 不安げに、聞いて来る。「バァーカ。【なんか】じゃねーよ。オレはお前が良いんだっつーの。お前こそ、良いんだな? 言っておくけどオレ、独占欲強いし、つかまえたら、もう放してやれねーぞ。覚悟しとけよ」「……うん、僕も昴が好き。一緒にいたい……」 ぎゅっと抱きつくなまえ。「なあ……お前、いつもその格好で寝てんの?」「え?」「すげー色っぽいんだけど。その格好で抱きつくとか。お前、オレの事誘ってんの?」「え? あ、あの……」 耳まで真っ赤になり、俯くなまえを抱き上げる。焦って赤い顔でアワアワしてる彼女を、ベッドに連れて行き下ろす。彼女は緊張してかちんこちんになっている。「なまえ、スゲー緊張してんな……イヤか?」 そう聞くとふるふると首を横に振り、恥ずかしそうに小さな声で『イヤじゃない……』と言った。 フッ、と優しく笑い前髪をかき上げて、おでこに口づけるとなまえはそっと瞳を閉じた。 オレ達の甘い夜は、今、始まったばかり──。
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