一方
穂積:真山!無理するな!…チッ、昴、明智、エレベーター側にチビが行った。そこから向かって合流しろ!俺と藤守はこのままなっちゃんを救出する!急げ!
昴・明智:了解!
なまえの通信後、幾らも経たない内に穂積と藤守がなっちゃんを救出。
その時、3FにはNo.0 の気配がなかった。
そして、昴と明智も又ほぼ時を同じくエレベーター前に到着した。
エレベーターは3Fで止まったままだった。
昴と明智は内心、嫌な予感を感じとっていた。エレベーターが3Fで動いておらず、止まったままという事実。それは、無意識の内に2人の顔をひきつらせた。
昴は、ゴクリと唾を飲み込むと銃を構えながら『開く』ボタンを押す。
案じた通り……開いたエレベーターの中に、なまえの姿は無く車椅子とベルトの切れたSOSウォッチが床に残されていた。
階段側から駆けて来る穂積に
明智:ボス!車椅子だけで真山がいませんっ!
穂積:何だとっ!?チッ!(通信機で)小笠原、モニターから真山の現在地が分からねえか?
小笠原:その建物に居る事だけは間違いないけどモニターは暗くなってて詳細が分からない。…担がれて移動してるのかも知れない。
昴:とにかく、手分けして探しましょう。急がないとアイツが危ない!
穂積:ああ、明智は地下から見て来い。昴は8Fから上を、俺はここから上を見て行く。No.0 に気を付けろよ?
昴・明智:了解!
それぞれがなまえの無事を祈りながら探し走る。
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