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「アレは、ほっとくと埋もれるかも知れない。国枝さん達……ほら、この前のチビの友達いたろう? あの三人と俺とうちのカミサンが、たまに片付けを手伝いに行ってるんだ」 明智さんがため息をつく。「ちなみに俺は、室長の家にもたまに片付けに行ってるが……どっちも良い勝負だ……」 ガクッと項垂れる明智さん。(これは相当すごそうだな……) そんな事を暴露されてるとは、知らず幸せそうな顔で眠るなまえを見て思う。 ● ○ ● ○ お開きの時間になりオレ達は居酒屋を出て、店の前の歩道にたむろする。「あーあ、すっかりチビが、一柳さんになついちゃった」「まあ、コンビやからな。一緒の時間が長いしな。それはしゃあないのとちゃうか」「一柳、チビ助を任せて良いのか? 何なら俺が送って行くが」「俺も小笠原より、おチビちゃんを送りたいんだけど」「いえ、大丈夫です。オレが送って行きます」 酩酊したなまえはオレから離れようとしなかった。それで結局、今おんぶしてる。(なまえは正体なくしてるし、危ねー。特に小野瀬さんはヤバいだろ。きっと食われる。……いや、もしかすると案外穂積さんのが、ヤバいかも知れねー。……ダメだ! ここはやっぱり、オレが連れて帰るしかねーだろ) オレはしっかりとなまえを確保する。「そうか、住所は聞いたな?」「はい。地図ももらいました」「じゃあ悪いがチビ助の事、頼むぞ」「了解です。お疲れさまでした!」 背中に『お疲れー』の声を聞きながら、そそくさと歩き出す。小笠原達の声が聞こえて来る。「小野瀬さん、気持ち悪い……」「ちょっ、お前。大丈夫? 穂積も、明智君も、手伝って」「おい、小笠原、大丈夫か」「しょうがないねえな。ほら小笠原、しっかりしろ」(……小笠原を送るのは大変そうだ。オレはなまえで良かった) そう思ってると、背中でなまえの声がした。「んー、どこー?」「起きたか?」「すばるぅーみんなはぁ?」「みんなは、帰ったよ」「すばるぅ……ねむい……」「ああ、寝てて良いぞ」「んー。すばるのせなか、あったかくてきもちいい。あんしんするー。ぼくーぅ、すばぁるぅ、すきぃー!」 ぎゅっとしがみついて来るなまえにちょっとドキドキしてると、またスヤスヤと寝息が聞こえて来る。 オレは一人、色々考えながら歩く。(コイツって、やっぱり可愛い。可愛いと言えば、さっき寝ながら口動かしてたのも小動物みたいだったな。旨そうに食うし、なついて来るし……確かに餌付けしたくなるかもな。ん? 明智さんはコイツの部屋に行ってるのか? カミサンも一緒か? まさか、一人ってワケねーよな……。なんだかモヤモヤしてスッキリしねーな)
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