穂積:…チッ。
小野瀬:彼女、何かしそうだね。
黒澤:え?そうなんですか?
小笠原:室長が聞いた時、返事をしなかった。
藤守:アイツはいらん嘘はつかへん。特に仲間にはつかへんのや。嘘は仕事するのに、どうしても必要な時だけや。
如月:本人は…気付いてないかも知れないけど、答えたくない事はさっきみたく誤魔化すんですよ。
穂積:全くバカが。自分を大事にしろって言ったばかりじゃねえか!もう忘れてやがる。…広末、もしかしたら、うちのバカが迷惑掛けるかも知れねえ。申し訳ないが、注意してやってくれ。昴にも気を付けさせる。
後藤:あの身体で、何かするとは思えないが…。
小野瀬:それなら、こんなに心配もしないんだけどね。
石神:……何をすると言うんです?
穂積:そうだな、あのバカが考えそうな事か。例えば、自分が餌になって No.0 をおびき寄せよう…とかな。
真壁:そ、そんな!危険です。
小笠原:でも、自分が的になって引き寄せていれば、少なくとも仲間や他の人達が標的にはならない。
如月:チビが考えそうな事だよねー。
頷くメンバー。
黒澤:でも、それって、自殺行為ですよ?思ったとしてもあの身体で実際するでしょうか?
藤守:いや、ありえるで。アイツは自分より仲間が傷付く方が怖いんやから。
小笠原:さっきの取り乱し方だっておよそ彼女らしくない。健康な状態の真山だったら自分が盾になって仲間を守るんだろうけど、今は無理だ。だからあんなに取り乱したんだ。他に出来る事をって考えてもおかしくない。
穂積:あのバカは暴走すると手に負えない命知らずのじゃじゃ馬になるんだよ。
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