それから朝飯を済ませみんな帰って行った。
昴:なまえ、これ飲め。
なまえ:ん?ありがと。ゴク…ん?これ、グレープフルーツのジュース?
昴:ああ、ミネラルが豊富で二日酔いに効く。ウコンも効くから、後で飲むか?
なまえ:ん、ありがと。
昴:手、貸してみろ。二日酔いには内関(ないかん)や合谷(ごうこく)のツボが効くんだ。
*****
昴:どうだ?まだ頭、痛てーか?
なまえ:ううん、もう大丈夫!ジュースと、ツボ押しが効いたよ。ありがとう。
昴:そうか、良かった。
なまえ:昴、実家帰らなくて良いのか?
昴:ん?良い。オレが行ったらお前、1人じゃねーか。
なまえ:僕は慣れてるし大丈夫だ。
昴:大丈夫じゃねーだろ?食事もトイレも困るだろ?
なまえ:じゃ、昴がいない時だけ車椅子に乗れば大抵、出来る。昴が行かなくちゃ、お父さん寂しいぞ。きっと。
昴:お前、狙われてんだから、1人に出来ねーの。父さんには今日もSP着いてるし、叔母さん達もトメもいるから大丈夫だ。
なまえ:そっかなー…なんか、僕ばっか昴を独占して、お父さんに悪いな…。
昴:大丈夫だよ。…それにオレが帰りたくねーの。今年の最後も、新しい年もオレはお前と居たい。お前は、オレと居たくねーの?
なまえ:そんなの……居たいに決まってんじゃん…。
昴:父さんには後で2人で、電話入れよう。なっ?
なまえ:…うん。
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