ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
● ○ ● ○ 驚いた。なまえがミニスカートで、華麗にスゲー蹴りをぶちかました。(わっ! 丸見え……) その大胆な蹴りに一瞬、唖然としてしまった。 なまえは犯人を押さえる。ふっと唖然とするオレを見て、自分の格好を見『あっ!!』と叫び[失敗したー]という顔をした。その間に、藤守が駆け寄り犯人を立たせる。 どうやらなまえは、ミニスカートなのを忘れていたようだ。こちらにやって来ると、おずおずと問い掛けて来た。「あのぉ……やっぱり見えた、よね? 僕、スカートはき慣れないから。うっかり忘れてて」 言いながら、顔が真っ赤になるなまえに『丸見え』とは言えず。「そりゃーあそこまで大胆にすればな……」 言葉を濁した。口にしたら思い出してしまい、顔が火照って来てなまえから視線を横に逸らした。 なまえが、ハッ! としたような顔になり、パッと藤守を見た。つられて、オレも視線が行く。藤守も耳まで真っ赤かになり、はなから目を逸らしていた。見たのは、一目瞭然だ。『……はあ』とため息を付くなまえの顔は真っ赤だ。 その様子を見ていた女子高生が、プッと笑い出した。「さっきと全然違う。あんなに真っ赤になって。……なんだか可愛い。ふふっあんなに凄いキックを決めた人とは思えない」「ああ、全くだ」 ちょっと呆れたように言った。だが、さっきの相棒の様子を思い出すと可愛く……そして、何となくおかしくなってつられて一緒に笑ってしまった。 視線の先には藤守となまえ。藤守に叱られて、なまえが小さくなってる。「ホンマに、お前のお転婆は直らんなー。無茶したらあかんて、いっつも言うてるやろ!」「ご、ごめんなさい……」 素直に謝るなまえにそれ以上は言えず、ため息を溢す藤守。 すぐ近くの交番から、やって来た応援のパトカーに『ホンマしゃーないなー』と言いつつ藤守が、犯人を連行して行った。 なまえが戻って来て頭を掻きながら、女子高生に話し掛ける。「アハハ……格好悪い所、見せちゃったね。どこも怪我はない?」「ええ、大丈夫です。助けてくれてありがとうございます。……あ、腕、血が出てる。大丈夫?」 心配そうに聞く女子高生に、なまえは微笑んだ。「うん、大した事ないよ。大丈夫。君が無事で良かったよ。じゃあ、行こうか。立てる?」 腰が抜けたのか、立てない女子高生。 なまえがヨシヨシと優しく頭を撫でる。「……怖かったよね。もう大丈夫だから」「倒れた時にどこかぶつけてるといけないので、念のため病院に行きましょう。なまえも手当てしてもらえ」 女子高生となまえに言うと、なまえが元気に晴れやかな顔で言う。「了解です!」 なまえと一緒に女子高生を支えて、車へ向かった。
このサイトの読者登録を行います。 読者登録すると、このユーザーの更新履歴に新しい投稿があったとき、登録したアドレスにメールで通知が送られます。