昴:フゥー…やっぱズボン履かせてやる。このままだとオレの理性が持たねー。
なまえ:…ごめんね。あ、あの……
昴:ん?なんだ?
なまえ:………。
彼女が赤い顔しながら、上目遣いで小さくもごもご言った。オレは「ん?」と聞き取ろうとして耳を近付ける。
なまえ:…えっと、もしツラかったら…あ、あの…ぼ、僕、口で…し、しようか?
昴:!!
予想外だった。そう来るとは思っていなかった。
オレはちょっとびっくりして彼女を見る。耳まで赤くしたトマトみたいな彼女は目が合うと恥ずかしいのか視線を泳がせ
なまえ:が、我慢するのって…その、ツラいんでしょ。本当は出来たら良いんだけど……。さすがに今日は……。だから…。
昴:お前…。
オレはたまらず彼女を抱きしめる。
昴:…だから、可愛すぎだって。
なまえ:だ、だってあんまり我慢させると…その…浮気する人もいるって……僕、浮気して欲しくないんだもん……。昴は……僕のだから。
そう言ってオレをぎゅっと抱きしめて来る。
昴:!!(ヤベー、これ以上はマジ、ヤベーだろ)はぁー。
オレは彼女の肩を持ち身体を離すと、彼女の顔を覗き込み
昴:ばぁか、浮気なんかしねーって。お前以外興味ねーんだ。もうお前じゃなきゃダメって言ったろ?
なまえ:…うん。
昴:なら、心配すんな。…でも、ありがとうな。気持ちだけで充分だ。今は無理すんな。まずは、怪我を治すのが先。とりあえずたんこぶが治るまではキスだけで我慢してやるよ。
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