駐車場
荷物を後部座席に乗せ、彼女が助手席側に回った時
店員:お客さーま!先ほど会計をした車椅子のお客さーまー!
入口付近から声が聞こえた。
昴:何だ?
なまえ:僕達の事じゃない?昴、ちょっと行って来てくれる?
昴:…乗ってからのが良くねーか?
なまえ:だって探してるし悪いよ…。僕はこのまま待ってるから。
昴:じゃ、急いで行ってくるから動くなよ。
なまえ:うん、ここにいるよ。
オレは急いで入り口に向かった。店員が棒針につけるキャップを入れ忘れたらしい。謝る店員から受け取りポケットにしまう。
なまえ:誰だっ!や、やめろ!あ!ぐっ!
彼女の叫ぶ声が聞こえ、振り向くと黒い格好をしたヤツに彼女が後ろから腕で首を絞められ、そのまま坂の方へ引っ張って行かれる所だった。
なまえ:(ヤバい!坂に突き落とす気だ!何とかしなきゃ!)ぐぅ…。
彼女が腕を叩いたり、肘鉄を入れようともがく。
彼女が暴れるので坂へ引っ張って行くのを諦め、黒いヤツが片手にナイフを持ち振りかざす。
彼女が逃れようと必死で相手の腕をおもいっきり引っ掻き、より一層暴れる。
車椅子が大きな音を立て後ろに転倒し、その勢いで彼女の首から腕が外れるが頭を打ったのかその場でぐったりとしている。
黒いヤツが再びナイフを振りかざす。
昴:させるかよっ!!
オレが背後から黒いヤツに蹴りを入れるとヤツはよろける。
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