病院受付 数分前
??:君と、議論をしている時間はありません。早く教えてくれませんか?
受付職員:そう仰られても、個人情報ですので─。
??:ここに真山なまえが重体で運ばれてるはずです!私は安否を知りたい!彼女がどこにいるか教えたまえ!
苛立ち、大きな声で言う。
受付:ご家族に連絡して確認をお取り下さい。
??:生憎と、彼女には、そういう身内がいないのです。ですからここでこうして聞いているのですよ。
その言い合う声が見舞いに来てエレベーターを待っていた穂積達の耳に入る。
明智:今チビの名前、言ってなかったか?
小笠原:言ってた。
如月:チビの知り合い?
穂積:声掛けてみるか?
ツカツカと受付に向かう穂積。
小野瀬:…又、ずいぶんイケメンだねぇ~。一波乱ありそうだ。
如月:大丈夫ですかね?もしかしてチビの元カレだったりして。
藤守:昴と鉢合わせたらヤバいんとちゃいます?
小野瀬:でも、もう声掛けちゃったしね。
如月:…小野瀬さん、楽しんでませんか?
小野瀬:…まぁね。
小笠原:悪趣味。
明智:修羅場になったらどうするんだ。
??:…階の○○○号室ですね。ご親切にありがとうございます。助かります。では、私は急ぎますので失敬。
と、頭を下げるとエレベーターの回数表示を見て 待つのも、もどかしいというように階段の方に走って行った。
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