翌日
昴:ん?なまえ、痛むのか?
なまえ:…腰痛い……。
昴:腰が痛い?ずっと同じ姿勢だからな。
看護師:真山さんどうですか?あら、どうしました?
昴:腰が痛いらしくて。
看護師:腰、痛い?じゃあタオル入れて少しだけ位置変えようか?旦那さん、ちょっと手伝ってくれますか?
昴:は、はい。
看護師:タオル入れますから、肩とここを支えてて貰えます?──はい。どう?苦しくない?痛くないかな?(昴に)時々ずらしてあげると良いかも知れませんね。その時は呼んで下さい。
看護師:真山さん、ここどこだか分かる?そう、分かるね。ちょっとお熱測りますよ。血圧も測るからね。血圧は正常、熱も下がって来たね。真山さんガスは出たかしら?まだ?出たら教えてね。(昴に)ちゃんと記憶出来るようになったみたいですね。後で先生の回診ありますから。じゃ、何かあったらナースコールして下さい。
昴:はい。ありがとうございました。
体温、血圧を測り、点滴を換え看護師が出て行く。
昴:タオル入れたら少しは違うか?…さすってやるよ。ん?少し楽か?なら、良かった。なぁ、痛かったり辛かったりしたら我慢しねーで言うんだぞ。今は我慢禁止な。分かったか?
頷くなまえ。
昴:うん、よろしい。なまえ、怪我が良くなったら旅行にでも行くか?
オレは少しでも彼女の気を紛らわせたくて、そんな事を言ってみる。
彼女が少し微笑む。
なまえ:…楽しそう……。
昴:ああ、きっと楽しいぞ。お前の行きたい所、どこでも連れててやる。楽しみにしとけ。
頭を撫でながらそう言うと嬉し気に頷く彼女。
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