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室長のおしおき技は、頭を両側からげんこつで挟みグリグリする[頭グリグリの刑]や、鬼激痛な[デコピンの刑]デカくて力の強い手で頭をガシッと掴みこめかみをぐいぐいと容赦なく締め上げる[アイアンクロー]などバリエーションが幾つかある。中でもプロレスが好きで力の強い室長のプロレス技の数々はマジ、ハンパなく死にそうに痛い。 そして多分、如月さんは頭に掛けられるプロレス技をとても怖れている。 何故なら彼は学生時代に、如月父のスキンヘッドを見た彼女に【将来ハゲそう】という訳の分からん理由から、フラれた苦い過去を持つらしい。そのせいで異常な程ハゲを恐れ、抜け毛を怖がる。「あーあ、涙目になってるよ。アレ、ハンパなく痛いんだよねぇ。大丈夫かな……」 僕はいささか心配になり、思わずボソリとこぼす。「自業自得」「そうやな。今のは如月が悪いわ」「ああ、あれは如月が悪いな。悪のりし過ぎだ」「だな」 小笠原さんが淡々と言い放ち、いつもは明るく優しい藤守さんと、明智さんがそれに続き、その意見に一柳さんが同調した。「ごめんなさい! もうしません! ゆるしてー!」「当たり前よ! 今度やったら大将のようにピッカピカにむしってやるから」「ヒーーッ!!」「よっぽどハゲが怖いんだろうな。すっかり青くなって涙目だし。セクハラは困るけどぉ。なんかちょっと可哀想かも」「おチビちゃんは人が良いね」 ちょっと呆れ気味に小野瀬さんに言われたけど、僕は青くなり震える如月さんが可哀想になり近寄るとそーっとヨシヨシしながら声を掛けてみた。「如月さん、大丈夫。抜けてませんよ」 如月さんは一瞬ビクッとした後、僕を見上げた。「チビ……。ごめんな。チビは優しいな。それにめちゃくちゃ可愛い。チビ、合格だよ!」「ありがとう!」「うぁ。今の笑顔、反則だよ。そんなの見せられたらヤバいって」 如月さんが何かをボソボソと呟いた。聞き取れずもう少し近寄り耳を寄せた。「え? 何? ごめん。もう一度言って?」「い、いや、何でもないよ。ほら、藤守さんところ、行っておいで」
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