なまえ:ふふ…見たかったなー。
後藤:間抜けな所を見たかったのか?
なまえ:んー、僕は間抜けとは思わないですよ?間抜けと言うより、可愛い!!って思う。いつもは、格好良くて出来る男なのに、そんな所見せられたら、キュンキュンしちゃうな。
昴:なまえ…(少し赤くなり照れる)
翼:あー、それ分かるー!確かにそういうの可愛い!って思うね。
結菜:うん、そういう意外な一面、見ちゃうとキュンキュン来るねー。
なまえ:ほらね。
後藤:ベタ惚れか…なら1つ忠告をしてやろう。
なまえ:忠告?
後藤:なまえは素直そうだから、こういう悪い男に騙され易いんだな。
なまえ:悪い男…。昴は悪い男じゃない。優しくて、いい男だよ。
後藤:なまえ、お前、一柳に「おまえだけは特別だ」とか言われたか?
なまえ:へっ?
後藤:それ、一柳の決まり文句なんだ。
なまえ:え!?
昴:おまっ、何言って!?
後藤:……騙されないようにせいぜい、気をつけろよ。
なまえ:……。
後藤の顔を見たまま、暫し絶句した後、少し下を向き、口角を上げて、クスリと笑った。
後藤:何故、笑う?
なまえ:何故って…。後藤さんの忠告は、衝撃的で、え!?とは思うけど……。
後藤:その割りに、落ち着いているな?
後藤:…そんなに一柳に夢中ではないという事か?
昴:あ?
少し焦った様子でなまえと後藤を交互に見る昴。
なまえ:クスッ…。ヤダな。昴、何焦ってんの。
クスクスと笑う顔はいつもより大人びて見える。
なまえ:ふふ……反応が普通の女と違うから腑に落ちない、ですか?
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