昴がピリピリし始める。
石神:やれ、やれ、依ると触るとですね。
後藤に何か言い掛けた昴の口にすかさず料理を入れる。
なまえ:昴、これ明智さんの新作、すごーく旨いよ。
驚く昴に
なまえ:ね?旨いでしょ?作り方教えて貰おうか。
見ると焦っているのか、なまえの目が少し泳いでいる。
(昴:後藤は気に食わないが、このまま言い合えば、不安にさせるだけか。)
昴は安心させるように、柔らかく微笑み
昴:ああ、旨いな。後で教えて貰おう。
石神:ほう…。
後藤:……真山なまえにはローズマリーも弱いらしいな。
なまえ:ローズマリー?……昴の事?
昴:パジャマ、余計な事を言うな。
なまえ:パジャマ??
昴:コイツは夜勤にパジャマを着て来た事があって─
後藤:アレはストライプ柄のワイシャツだ!!
なまえ:なるほど、それでパジャマ…。
後藤:おい、真山なまえ、
なまえ:は、はい。
後藤:コイツは今も花柄のハンカチを使っているのか?
なまえ:は?ハンカチですか?
後藤:コイツは可愛い花柄のハンカチを持っていた事があってな、陰でローズマリーと呼ばれていたんだ。
なまえ:ああ、それで……。
昴:うるさい、パジャマ。
後藤:ローズマリー。俺は事実を言っているだけだ。
なまえ:あ、あの2人とも…、た、食べてますか?あ、後藤さん取りましょうか?お皿下さい。
後藤から受け取った皿に料理を盛り付けて
なまえ:はい、どうぞ。お口に合うようなら遠慮しないで、沢山召し上がって下さいね。
と取り皿を渡す。
後藤:ああ、ありがとう。……なかなか旨い。
なまえ:それは良かった。
と、笑顔を向ける。なまえの隣でイラっとする昴だが、不安にさせたくないので我慢する。
珍し気にその情景を観察する石神。
.