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オレの隣で真山が、楽しそうに笑っている。最近では、相棒の真山が[オレの隣にいる]事は[いつもの事]になって来ている。珍しくない。だが、今日はやけに気になる。それが、いつもと格好が違うせいなのか。ついつい、目が行く。「真山さん、我々はそろそろ」 国枝が声を掛ける。「帰る? じゃあ、そこまで送る」「いえ、皆さんお待ちです。ここで良いですよ」「そうか? みんな、今日は本当に助かったよ。ありがとう」「いえ」 国枝ときよが声を揃えると、ミイコがドンと胸を叩いた。「こんなのお安いご用ッス!」「みんなで近い内に集まろう。今日のお礼に僕に奢らせてくれ。な? 約束だ」『やったー! 楽しみ!』と喜ぶミイコを見ながら国枝ときよも『はい! 楽しみにしています』と返事を返す。やはり嬉しそうだ。「変装の必要な時はメール下さいね! 朝でも真夜中でも、いつでも駆け付けるんで。毎日でも大丈夫ッスから。遠慮しないで下さいよ?」「ああ、その時はまた、頼むな。みんな、ありがとう。世話かけるな」「だーから、水くさいッスよ! 遠慮は無し! うちらは真山さんの為なら、いつでも一肌でも二肌でも脱ぐッス!」「です!」 きよがハッキリと言う。「そうですよ。何かあれば、いつでも言って下さい。自分らと真山さんの間に遠慮はなしですよ」 国枝達が礼儀正しく『皆さん、お先に失礼します』と、オレ達に頭を下げる。『おつかれー。気を付けて帰れよ』とメンバーから声が掛かり軽く会釈をしてから、真山に『じゃあ、頑張って下さい』と手を振り帰って行った。「チビ助、アンタの仲間は良い仲間ね」「はいっ!」 室長に誇らしげに笑う真山に、オレ達は目を細めた。
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