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「よう。国、ミイコ、きよ。わざわざすまないな。助かるよ」 三人の内、二人が落ち着いたトーンで真山に挨拶をする。「真山さん、お疲れさまです」 続いて、残りの一人が『姐さーん! お疲れさまッス!』と、元気良く挨拶をした。(姐さん?) その挨拶になんだかおかしくなり、小さく吹き出してしまった。後ろに佇むオレをみとめると、三人は小さく会釈してよこした。「あ、国達に紹介したい人が、いるんだ」 真山が『一柳さん』とオレの元に来て、友達を手招きする。「この前、紹介するって言った僕のダチだよ。こっちから国枝に、きよに、ミイコ」「みんな、こちらは一柳昴さん。警備部からうちに異動して来られた先輩で、一緒に組む事になったんだ」「どうも、はじめまして。一柳昴です」「はじめまして、国枝と言います」「き、……きよです」「あ、アニさん。きよは人見知りなんで、気にしないで下さい。ミイコでぇーす。以後よろしくお見知りおき、願いまーす」「国は、頼りになる頭脳派なの。きよはね。慣れるまで大人しいけど、とっても気が利くんだよ。ミイコは、お洒落でファッション関係やら流行やら詳しくてよく教えてくれる。一番年下でいつも元気いっぱいなんだ。みんな僕の昔からのダチでね。いつもサポートしてくれるんだよ」「サポートと言えば、姐さん今日は腕をふるって頑張ります! 任せて下さいね」「ああ、今日はよろしく。ミイコのメイクの腕はすごいからな。素材が僕でも大丈夫だろう」「何、言ってんスか。姐さんは何もしなくたって最高ッス。全く、姐さんときたら本当に無自覚なんスから。アニさんもそう思いませんか?」『ああ、そうかもな』とオレが答えると、真山が横で笑う。「アハハ、ありがとう。でも、その姐さんとアニさんは、ちょっとなあ。出来たら違う呼び方にしてくれると、ありがたいんだけどな。室長が大喜びしそうだ」 国枝が『うん』と頷き言う。「思い切り面白がりそうだ」 きよも隣でうんうんと頷く。「なんだか任侠映画みたいだから室長、絶対からかうよ。ねぇ?」 オレにふる真山に『確かに』と頷く。 ミイコが焦ったように言う。「えーそれはダメッス! えっと……じゃあ、じゃあ、真山さんでいいスか?」「ああ、かまわないよ」「それで、そちらのお方はなんと? 一柳さん、ですかね?」「ああ、それで頼む」「かしこまりっ! 真山さん……」「ん? 何?」 真山が呼び掛けに返事をすると、ミイコが何故か頬を赤らめる。真山が、首をひねった。「うん? 何だ? ミイコ」「きっとミイコは、照れてるんですよ」 国枝が微笑み言う。『照れ、かぁ?』とまだ不思議そうな真山にミイコが『こういう呼び方した事なかったんで。照れくさいッス』と赤くなる。真山はふわりと微笑み『んーミイコは可愛いなー』とミイコの頭を抱くと撫でた。ふと国枝ときよの視線に気づくと、二人も引き寄せまとめてぎゅっとして『んーお前達も可愛い。みんな、大好きだ』と同じように頭を撫で笑った。笑った真山の瞳は優しかった。そして、そうされる女の子達もまた嬉しいのか『へへっ』と照れて笑った。みんなで明るく笑い合うその姿に仲の良さが、垣間見れた気がした。
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