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「一柳さんは、問題ないにしてもやねー。お嬢は、無理があるやろ?」「アンタが、女子高生に見えるわけないじゃない。というか、女に見えないわよ。そのペッタンじゃねえ」「何ですってぇ! ペ、ペッタン? 失礼な! あのね! 男装の時は胸は潰したり色々してそう見せてるのっ! だから脱いだらスゴい──つ、つーか、もうちょっと位はぁ、普通にちゃんとあるんですからね!」「はいはい。そういう事にしておいてあげるわ」「むっ! 室長、全く信じてないですよね?! ムカつくー」 真山が心外だと膨れた。 そして何かを思い付き、挑むように言った。「じゃあ、こうしましょう。僕がモテ系女子高生に変装して、みんなが可愛いって認めたら潜入捜査の許可出して下さい。どうです? 室長」「そうねえ。それ、面白そうね。のったわ」「室長ぉ。それはあまりにも酷ちゃいますの?」「チビ、意地を張らなくてもいいんだ。お前にはお前の良さがあるんだから」「明智さんまで言う!? もーう、頭来たー! ぜぇーたい全員に可愛いって言わせてやるーぅ!」 真山が叫ぶ。その姿に何となく笑いが起こった。「室長。準備協力を頼むの、ありですよね?」「ああ、国枝達に頼むのね? まあ、その位良いわよ。アンタ、一人じゃ荷が重いだろうし?」「くーっ! ニヤニヤしてぇ! 絶対無理だと思ってるでしょ? 見てて下さいよ? 必ずびっくりさせますからっ!」 室長が言った【国枝】というヤツに電話を掛けるようで携帯を出す真山に話し掛ける。「国枝って。友達か?」「はい、僕の頼りになるダチです。ここへも何度か来てるんですけど。一柳さんは、まだ会ってないですよね。今度紹介します」 子供みたいな顏でにこにこと嬉し気に少し自慢気にそう言う真山を微笑ましく思い、オレも頬をゆるめた。「仲、良いんだ?」「はい! もう結構長い付き合いで僕の大事な、大事な、仲間なんですよ!」「あ、もしもし。国? ちょっと頼みがあるんだけど──」 電話を掛ける真山を見ながら、自分の大事な友達をオレにちゃんと紹介してくれるというのが、何となく嬉しく思えていた。
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