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だが、いち早く相棒の堀崎が足にしがみついて止めた。まるで展開が読めてたみたいに素早かった。「先輩っ! ダメです! 俺も行きます! 頑張りますから、お願いします!」「げっ、嘘だろー。堀ちゃんに、つかまったー。お前、そういう時はえらく素早くなったよねぇー」「先輩がそう言うだろうと思ってたんですっ。俺、まだまだ新人ですが、先輩の相棒でしょう? ご一緒させてくださいっ。お願いしまーす!」「わぁ、分かった。堀ちゃん! 分かったから、引っ張んな。そんなに引っ張ったらぁ、ベルト切れる。そしたら、ズボンが脱げるだろー」「えっ! す、すみません!」「ったく、こんなとこでストリップさせる気か。このパンツ、ゆる目なんだからな。危ねえつーの。もー」「すみません……。ねぇ、先輩。その前に、先輩も食べましょう? せっかくですし。俺、ひとりじゃ食い辛いです。腹が減っては戦は出来ぬです。お願いします!」「わーかった、分かった。食うよ」 相棒と二人、掻き込むようにすごい勢いでご飯を食べると『ごちそうさまでした』と手を合わせ言ってから立ち上がった。「じゃあ、行くか。相棒」 堀崎が、丈一郎と源次郎に礼を言う。置いて行かれない内にオレ達も立ち上がる。行くと言い張ると彼女『どーなっても知りませんよー』と折れた。 外に出ると彼女は、丈一郎と源次郎にハグして車へと歩き出した。そして、ふと前を見てため息をつき堀崎を呼び止めた。「堀ちゃん、キー、もっかい貸せ。やっぱ僕が運転するよ。お前、緊張しすぎ。現場に行くんだから気を張ることは必要だ。けど、今からそんなに緊張してどうする。もーちっとリラックスしろよ。大丈夫、僕がついてるだろう」「は、はい。あっそうだ。旦那さん、前どうぞ」「あっははは! 堀ちゃん、今気ぃ使ったの? 緊張してるくせに……お前って本当いいやつな。ふふふ、サンキュー。では、どうぞお乗りください」 彼女がおどけた調子で助手席のドアを開けてくれる。みんなで乗り込み、現場に向かった。乗り込んですぐ、堀崎が言う。「いや、だって先輩。本当だったら今日休暇じゃないですかぁ」「あ? 気にしてたの? ふっ、そんなの気にしなくて良いんだよ? 別に、お前のせいじゃないでしょ? 堀ちゃんが事件起こした訳じゃないしな。だから堀ちゃん。もう気にすんな。ってかさ、お前頑張んなくていいぞー。あんま力むとなー、訓練時みたくまた弾が明後日の方向に行っちゃうから。シミュレーションならそれでも良いけど、実弾でやっちゃうと大変だから。殺しちゃうぞ? とにかく、僕はそんなのに当たって死にたくねーから。お前、緊張して撃つなよ。リラックスしてればまあまあ当たるのになー。僕の教え方が下手なのかなー。あ、そうだ。穂積室長とうちのダーリン、あと僕の先輩で明智さんって人いるんだけどぉ。みんな上手いから、教えてもらったら? とにかく誤射して関係ない人撃ち殺しちゃうと困るから、銃を持ったらあんまり力まないことー」 なんだか怖い会話から、彼女が言った人は良いけど、ちょっと頼りないってのはこういうことなんだなと思った。*とんでもな設定がチラホラ出てますが、あくまで創作。実際はよく知らないので、あしからず。
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