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「頑固? チビ助にそっくりじゃねえか。お前も俺が言っても納得出来なきゃ、きかなかったろう?」「おチビちゃんに似たんじゃないの?」「うーん、そうかもー。あははは」「ばか、笑い事じゃねーって。なまえ、無茶ばっかしたらダメ。危ないことすんなよ? おい、聞いてる?」「はいはい。前向きに善処し致します」「なまえ、政治家の答弁じゃねーぞ。オレは真面目に言ってんの」「あら、旦那さま? わたくしも至極真面目に、申し上げておりましてよ?」「あ? それのどこが真面目だ。無茶苦茶する気満々だろう? お前ね、ほんの少しでいいから心配してる方の気持ちも汲んでくれ」 つい、いつもの調子で言ってしまった。そう、いつもの調子で。いつもなら彼女はフッと笑い[はーい、分かりました]みたいに答えるとこだ。うっかりしてた。今の彼女にそんな余裕はなかった。 オレをチラッと見た顔は明らかに不機嫌そうだった。片眉をあげ口はへの字に結ばれていた。しまったと思った時には彼女は、そっぽを向き不服そうな声を出した。「ふぅーん、きみには僕がそういうの分かってないように見えるんだね。僕が好きできみや周りの人たちに心配掛けて喜ぶ、かまってちゃんに見えるんだ。へぇー。じゃあ、あれかな。もしかして、今日もきみの気を引きたくて記念日と誕生日もすっぽかして、仕事してるように見えてるのかな? 僕って、きみにとってそういう厄介で人騒がせなやつなんだ? 知らなかった。最低じゃんね。あー、これじゃないがしろにしてるって言われても仕方ないよね。僕なんか嫁にして、貧乏くじを引かせちゃった? 悪いね、心配と迷惑ばっかり掛けるハズレの奥さんで」「そんなこと言ってねえだろう?」「うん、言ってないよね。口に出してないもんね。でも思ってるんじゃないの? 失敗したって。まあ、思われても仕方ないけど。きみならもっといい人だって選べたろうに。こんな言うこときかなくてひねくれ者でめんどくさいのもらったら、がっかりもしたくなるよね」「なんでそうなるんだよ。そんなの思ったこともねえよ。なまえ、ちょっと落ち着いて話そう。な?」
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