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「ねぇ、じゃあさ、ベイビーちゃんはお休みもないくらい大忙しってわけなのー? 昴ちゃん」「ああ、プライベートがないどころか、寝る間も十分にとれてない」「あそこは、一人、入院かなんかで長期休職にならなかったか?」 と、室長。小野瀬さんが頷く。「そう、そんな話聞いたよ。一人減ったところに、最近事件が多いからなあ。大忙しだろうねぇ」「そんな時でも昴ちゃんのために、こんなに愛のこもったケーキを作るなんて……ステキ! あ、昴ちゃん。この愛のケーキをSNSにアップしても良くって?」「ああ、かまわねえよ」「このメッセージからも、ベイビーちゃんの愛を感じるわー。こんなステキなケーキ、食べるのが勿体ないわねぇ」「いや、源ちゃん。それじゃ、姫が悲しむよ。王様に美味しいのを、食べさせたくて頑張ったんだからな。それにきっと、今年もとびきり旨いぞ。俺の生徒は筋がいいからな」「あら、くまちゃんが教えたの?」「ああ。姫に頼まれてな」「昴ちゃん。ああた、本当に大事にされてるのねぇ。ああたも大事にしなくちゃダメよ。逃げられたら大変。ほか探したってベイビーちゃんみたいな子、そうそう見つからないわよ。はあ……ますますベイビーちゃんの顔見たくなっちゃった。もう、ずっとベイビーちゃんに会ってないわ。いいわねえー、くまちゃん。ああた、昨日会ったんでしょう?」「ああ、会った」「ベイビーちゃん元気だった?」「昨日の姫は、ちょっと疲れた顔してたぞ」「そうなの? いやだわぁ。また痩せちゃうんじゃなくって? ベイビーちゃん大丈夫かしら? 警察もさあー、ベイビーちゃんみたいに華奢でちっちゃっい子をわざわざそんな危険で大忙しい所に行かせなくても、いいじゃないよぉー。もっとさー、こう大きくて頑丈そうで、格闘技が得意そうな殿方だって、沢山いそうなのに……」「んーそうだね、まあ、そういうのはいっぱいいるけどねぇ……こればっかりはねぇ」 と、小野瀬さん。「それだけチビ助が、優秀だって事だからなあ」「ベイビーちゃん、優秀なの?」「ああ、かなりな。それなり実績もある」 室長の言葉に『だね』『ですね』と小野瀬さんとオレがかぶった。「それに、おチビちゃんがいる機動捜査隊は、頑丈そうで柔道やなんかが出来るってだけじゃ選抜されないと思うよ。やっぱり、優秀な人が選ばれ易いだろうね」「でも、でもさ? 本当にそれでいいのかしら……。仕事も、確かに大事よ? それは分かる。けど、プライベートも大事よ。たとえばさぁー……それじゃベイビーちゃん、お母さんになる間もないじゃないよ。んーあれよ……ベイビーちゃんと昴ちゃんが子供持たない主義ならそれも良いと思うのよ? だけどもさ、もし欲しいんだったら考えないと。ベイビーちゃんだって今は若いからいいわよ? でもね、三十五を過ぎると高齢出産になるじゃない。そうすると色々リスクも出て来て、大変になるらしいわよ? ベイビーちゃん、子供嫌いには見えなかったし……。ねえ、昴ちゃん。ああた達、忙しいだろうけど。そういう家族計画っていうのも、話し合った方がいいわよ? 言わないだけでさ、ああたの赤ちゃん、産みたいかも知れないじゃない? まあ、違う可能性も考えられるけどね。んーだから、アタシが言いたいのは……ベイビーちゃんの気持ちをちゃんと聞いてあげて欲しいってことよ。でも、昴ちゃんなら分かってるわよね。ベイビーちゃんを大事にしてるもの。……ごめんなさい。アタシ、プライベートなことに口、出し過ぎね。昴ちゃん、ともかくね、アタシは二人には幸せでいて欲しいのよ。それだけ。アタシ、昴ちゃんもベイビーちゃんも、本当に大好きなの」
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