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「ちょっと、いいわねえ。お父さん達もまぜてよ」「俺、フレンチなら美味しいとこ知ってる」「えー小笠原さん、本当?」「あーら、私だって美味しいイタリアン知ってるわよ」「お父さんも? わーぁ。いいねえ。いいねえ。ねえ、ねえ? またみんなで行こうか? どう?」「ふふ。目がキラキラしてる。そうだな、二人きりはいつでも行けるしな。みんなで行くか?」 オレが言うと喜んで万歳をした。「ひゃっほー! 小野瀬さん行くよね? それに秀樹兄ちゃん達、源ちゃん、藤守さんのお兄さん。都合が合ったらご一緒しませんか? きっとみんなでご飯、楽しいよ」 笑顔で誘われてイヤなワケがない。服が届き次第予定を合わせることにしましょうということになった。「ふふ。楽しいことがまたあるのかと思うと、張り合いが出るねえ。さてと、次に備えていっぱい食べてまた毎日頑張ろうっと!」「えらく元気が出ましたね。なまえちゃん」「ああ、本当にな」 黒澤の言葉に横分けコンビも口元を緩める。「チビ助、頑張るのは大いに結構なんだけど、アンタ。張り切りすぎて暴走しないでちょうだいよ? せっかく最近、怪我もなく済んでるんだからね」「そうだな、ボスの言う通り。気を付けてくれよ?」「チビはトラブルメーカーな所があるからなー。公にいも心配だ」「食事会に肝心のきみがいないと仕方ない」「頼むで。お嬢」「うっ、はぁーい。気を付けまーす」 首をすくめてちょっとバツが悪そうな彼女。これまでの諸々を知っているだけに、みんなから苦笑い気味の笑いが起こる。「本当に気を付けるってぇ。もー、そんなにいじめないでよぉ」 困ったような顔でそう言って、彼女は話題を変えた。「でもさーさすが星付きだねえ。どれもめっちゃ天国ご飯。海老に、北京ダックに美味しいものばっかりだし。ほんと、しあわせー。次は何かなー」 彼女が本当に幸せそうに上機嫌で言う。『次は点心盛り合わせらしいな』と明智さんが教えた。彼女は『点心かあ。おいしそー』とワクワクした顔になった。 そして、お待ちかねの点心が出た。点心がいくつかある中に、小籠包があった。「小籠包だ。きみ、猫舌だろう? やけどしないようにね」 小笠原の言葉に、うーんと小難しい顔になる彼女。「小籠包、熱そうだなあ。これ、中のお汁を飲んでから食べるんだよね。一応食べ方は知ってるんだけどぉ。うーん」「お嬢、そんな悩まんと、ゆっくりふうーふうーして食べたらええんや。なんなら賢ちゃんがふうーふうーしたろうか?」「ふふふ、ありがと。気持ちだけもらっとく。そうしないと、ダーリンがメラメラしちゃうもん」「ローズマリーは心が狭そうだからな」「うるさい、パジャマ。なまえ、お前はゆっくり食べていいぞ。パジャマ、お前は男なんだからちんたら食べてんなよ」 オレが言うと、猫舌の後藤がムッとした。と、隣で彼女がクスクス笑い出した。
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