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「何よ? 藤守」 室長の言葉に藤守が答えかけた時『愚弟!』と騒々しくドアが開いた。突然のアニの出現にみんな『あ?』と声をハモらせて、その開いたドアを見た。室長がまたさっきと同じ言葉を言う。「何よ? 藤守アニ。何の用なの?」「いやいや、諸君。これはこれは、なまえさん。今日は一段とお美しい。その胸元のひし形に空いた所から見える白い肌。女性らしいその曲線。スリットからのぞく、美しい足。しかも、ガーターベルトとは! なんと艶めかしいことか」「え? あ、ぅ……」 エロい言い回しに、彼女が後ずさりオレの後ろに隠れた。すかさず、室長が近くにあった新聞を丸めてポカーンと叩く。「ちょっと? アニ。うちのチビ助にエロい発言をしない」「痛っいな。穂積。何をする。俺は素直な感想を述べただけではないか。美しいものを美しいと言って何が悪い。それとも何か。お前達はこんな美しいなまえさんを見ても、美しいと思わないのか?」「い、いや兄貴違うで? そら、お嬢は綺麗やけどな。なんちゅうか、兄貴の言い方が問題があるんやで?」「素直に言うただけやろが。何の問題がある言うねん。ボケ」「うーん。せやからあれや。言い方がな、あかんねんて。兄貴の言うんはエロいんや。ああーもう。ほんま、すんません。お嬢、かんにんしてな」「愚弟、何言うてんねん。けったいな奴っちゃ。ほんま、よう分からんやっちゃなあ。まあ、ええ。ところでなまえさん。今夜も寒いですから、その格好では風邪を引きますよ。私のコートを、お貸ししましょうか?」「え? あ、ああ。お気遣いいただいて、ありがとうございます。でも、コートは自分のがありますので。お気持ちだけで」「ああ、そうでしたか。でも、もし寒いようならいつでも言うてください。この藤守慶史、なまえさんの為ならばマフラーでも、手袋でも、なんでもお貸しします。なんなら、風除けでもなりますので」「は、はぁ。ご親切にありがとうございます」「いえいえ。では行きましょうか」『ええーっ?! なんで?』みんながまたハモる。一緒に行くなんて聞いてないんだから、驚くのも当然だ。「ちょっと、アニ。きみ、一緒に行く気? 俺達、何も聞いてないんだけど? 穂積、お前聞いてたの?」「いや。初耳。ちょっと、藤守。どういうことなのよ」
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