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● ○ ● ○ 定時後、みんなで源次郎の店に行こうとしたところで、黒澤が来た。この前のイベントの時、公安三人組も来ていたのだとか。で、写真を撮ったのでと持って来てくれたようだ。そこまではいい。が、そのあとで何故か公安三人組も、源次郎の店について来た。「なんでお前らまで来るんだよ」「なまえちゃん御用達の洋服屋さんでしょう? しかも源次郎さんのお店なら、行ってみたいじゃないですか。ねえ? 石神さん、後藤さん」「迷惑でしたか?」「え? そんなことないよ。あのねぇ、秀樹兄ちゃん。素敵な服が沢山あるんだよぉ。きっと秀樹兄ちゃん達も気に入ると思うんだ。ふふ」「相変わらず、ぎゃあぎゃあとうるさい男だ。ローズマリー。少しはお前も、なまえの優しさを見習え」「うるせー。パジャマ。お前はパジャマでも買いに行くのか?」「ちょっと、またぁ。昴も誠二兄ちゃんも、こんな往来でじゃれないでね。そのくらいにしておいてよ? 分かりましたね? ふたりとも」 これ以上さからうと、多分ブラックなまえちゃんが降臨する。オレも、後藤も、察しておとなしく『はい』と返した。 ● ○ ● ○「あらあら、みなさま。おそろいで、嬉しいわ。冬物の新作も入ってますから、ごゆっくりご覧になって。あらーベイビーちゃん。いらっしゃい。ああた、今日も可愛いわね。この頃寒くなったけど、元気だった?」 そう言いながらむぎゅっと彼女にだけハグする源次郎。「うん。源ちゃんも元気だった?」 でかい身体にすっぱりとされながら、彼女も挨拶を返す。いつまでも、むぎゅっとしてる源次郎を彼女からやんわりと引きはがし、オレも挨拶をする。こいつはオカマキャラをいいことに、スキンシップがやたら多く油断ならない。 それから、みんな源次郎に希望を伝えておすすめを試着したり、各自見て回ったりしている。「へえ。なかなか物がいいね」「ありがとう。諒ちゃん、ああた。それ、やっぱり似合うわよ。ねえ? ベイビーちゃん」「うん、よく似合うよ。品がいい」「なら、これもらおうかな。カード使える?」「ええ、もちろん。諒ちゃんはいつもどこでお洋服買ってるの?」「自宅」「え? 自宅ぅ? んー? 小笠原さんが通販で買うとも思えない。どういうこと?」「ああ。それなら、あれだろ。デパートの係りの者に出向いてもらうんだよ。な? 小笠原」 オレが言うのに、彼女が目を丸くする。「え? 出向いてぇ?」「そうだよ。チビ、そんなに驚くこと? 一柳さんとこはそうじゃないの?」「ええ? 昴やお義父さんって、そうやって買うの? 見たことない」「うーん、父さんはどうしてるか知らないけど。オレは、大抵ここだな」「そうね。昴ちゃんは、もっぱらうちをご愛顧いただいてるわね。それに、ベイビーちゃんもうちのご贔屓様」「源次郎に頼むとここになくても用意してくれるし、品質もセンスもいいからな」「だよねぇ。いまや、僕もこのお店のファンなんだ」「あら、嬉しいことを言ってくれるわ」
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