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● ○ ● ○ とりあえず、藤守おすすめの串カツ屋に来て、ビールで串カツを食べる。「あ、兄ちゃんソースの二度付けは、したらダメなんだよ」 海司が何気なく二度付けをやりそうになって、彼女がつける前にその手をパッと掴んで止めた。「そうなのか?」「ん、はじめてだとやりがちだけど、ほら、あそこにも書いてある。怒られるよ」「あ、ほんとだ。サンキュー」「そうなんや。ソースの二度付けはあかんねん。ほどほどに食べたら次は通天閣でビリケンさん見て、スマートボールにお好みやで」 通天閣で大阪の街を眺め、ビリケンさんの足の裏を撫で、お好み焼き屋に行く前にスマートボールの店に行って遊んだ。「この雰囲気、いいよねー」「だな。レトロでな」「うん、あとさ新世界道頓堀も行きたいなー」「お嬢、ほんなら夜、行ってグリコの看板、見るか?」「うん」 それからお好み焼き屋へ。入る時彼女がこそっと言った。「ねぇ、ここ自分で焼くんだって。すぅが上手なのは知ってるんだけどぉ、藤守さん、張り切ってたから」「ん? じゃあ藤守に花を持たせてやらないとな」「うん。さすがすぅ。分かってるぅ。粋な男は大好き」 そう笑い離れ際に素早くオレの頬にキスする。 藤守がお好みを焼いてくれて『旨い旨い』と食べた。散々飲み食いして出て来てウインドウショッピングして歩く。「ねぇ、お家でも明石焼き焼くのにたこ焼き器買う?」「焼くやつな」「なんかさ他のお料理やスイーツ作りにも使えるって。この前TVで言ってたよ」「へぇーそうなんだ?」「ん、ミニオムライス作ってんの見た。小さいサイズで可愛かったよ」「じゃあ、買うか」「ん、買って送っちゃう? でも、たこ焼き器も良し悪しあるのかなあ」 彼女が立ち止まり店の中を表から覗きながら言う。藤守が気付く。「なんや? お嬢、何か買うん?」「ん、たこ焼き器が欲しいなって」 アニも『愚弟、どうした?』と寄って来た。説明するとアニが思い出す。「そう言えば、おかんが*○○さんのがええんやて言うてたな。*○○さんなら、ここを行った先にある」「そうなん? ほんならうちのおかんおすすめの*○○さんに行こうや」「そらええねぇ。大阪の主婦のおおすすめなら、ええのんが買えそうやわ」 彼女がノリ始めた。「おっ、お嬢ノリがええな。よっしゃ、ほんなら賢ちゃんが値切ったるわ」「えーほんま? ほんなら安う買えるん?」 嬉しそうに大阪弁で聞くと、藤守がドンと胸を叩く。「ああ、賢ちゃんに任しとき」「わー嬉しいわ。頼りにしてるで──あ」 そこで漸くオレに『大阪弁は藤守が勘違いするからダメ』と言われてたのを思い出し、怒られるかなって感じにオレを見た。クスッと笑い『今だけ許す』と言ってやったら、ホッとして笑顔になった。 店に行くと明智さんもやって来て『買うのか?』と聞かれた。さっき彼女に聞いた事を教えると『そうか、うちも買おう』と明智さんも買う事にしたようだ。すかさず藤守兄弟が、二つ買うんだからまけろと値切りに値切った。仕上げに彼女が『おっちゃん、もう一声、なぁ? 頼むわ』と例のお願い光線をびしばし出してじっと見ると『まいるわ。可愛いお嬢には負けたわ』と破格の値段で売ってくれた。彼女は『嬉しいわぁ。大事に使わしてもらうわ。おっちゃん、おーきに』とご機嫌になった。店を出て来ると一部始終を見てた連中が驚いていた。「大阪弁、上手ですね。なまえさん。もしかして藤守さんの真似ですか?」 桂木さんが気付いて言う。*好きな店名でどうぞ。
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