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「警視総監殿の俺らを気づこうての、粋な計らいやんか」「藤守の言う通り。君とチビのお父上が、夏休みも取らずに働いている訳だからと、ご褒美の意味合いも兼ねた合宿名目の親睦旅行の機会を与えてくれたんだよね。だから月、火が合宿の俺達が土日の休暇を利用しつつ京都に来られたんだ。よっぽどの大事件が起こらない限りかり出される事も、他の任務が入る事もない」 藤守に続き、小笠原言う。「ありがたいことだな」 と明智さん。確かにこのメンツがみんなで普通に連休を取るのは大変だ。オレ達の仕事じゃ休日なんてつぶれちまうのも日常茶飯事だからな。有り難いと言えば有り難い。だが……。(父さん、気を使ってくれたのかも知れないが、タイミングが最悪ですよ!) 心の中で思わず、父さんに文句を言ってると、如月が言う。「費用は各自持ちでしたけどねー」(ばかやろー! そんなの当たり前だ! 嫌なら来るな!) 如月に突っ込みを内心で入れつつ、我慢出来ずに文句を言った。「だからって、何で今週末に京都なんだ。しかも、なんで藤守の兄貴も来てる! アニは、プロジェクトチームに関係ないだろうが」 遠慮なく言った本音に、藤守の兄貴が冷静に答える。こいつは、*前にホテルで会ってから、何だかんだと理由を作っちゃ捜査室にやって来る。なまえがオレの妻だと知っているくせに、顔を見に来るようなのだ。だが、こいつ。イマイチ不器用なのと、妙にオレ様で登場するので、目立つ。オレが居ない時でも、室長が目を光らせていたのでこいつに限っては安心だった。「それはだな。愚弟から話を聞いて、知り合いの旅行プランナーに頼んだんだ。そのおかげで君達が押えたホテルと同じ所をシルバーウィークに時期に、この大人数分の部屋が押えられた訳だ。功労者の俺が来るのは当然だろう」「くぅー! だからな、何でお前らがオレ達と同じホテルに泊まる必要があるんだ。オレ達は結婚一周年の記念旅行に来た筈だぞ! 邪魔すんな。お前らみんな帰れ!」「一柳、こんな所で大きな声を出すと、中の彼女が心配します」 石神が眼鏡を上げながら、静かに言う。「石神、クールに言ってんな。何でお前らや桂木班まで全員集合してんだよ。普通は止めるだろうが」「いや、止めようかとも思ったんだが。**彼女と温泉の約束をしていたのを思い出したんだ。全員が都合がつく機会はなかなかないんでな。便乗した」「便乗したって、お前。一周年の記念旅行だぞ? プライベートだ。ついて来るか普通」「相変わらず、うるさい男だな。ローズマリー、よくそれでなまえに嫌われないもんだ。なまえは懐が深いんだな」「何ぃ!? うるせーパジャマ! 嫌われるワケねーだろ! オレ達はラブラブなんだよ。目障りだからパジャマは、消えろ」 頭に来てやいやいやってると、奥から心配そうな声がした。「昴? どうしたの? 何かあった? もしかして待たせてるから、怒ってるぅ?」(待たせてるから怒ってると思ったか? 心配そうだ。いかん──これじゃ、ダメだ)「いや、何でもねーよ。大丈夫だから、心配すんな。支度出来たのか?」「う、ううん。あとちょっとみたい。ごめんね。待たせて──」「ん? 本当に、大丈夫だよ。急ぐことねーから、綺麗にしてもらえ。楽しみに待ってるから。な?」 彼女を思いながら優しく返事を返す。『うん、分かった。もうちょっとだから』と声がして静かになった。*詳しくは27。(H無し√)、または27。(微エロあり√)のどちらかの√のお話をお読みください。**詳しくは28。 アンドロイドは電気羊の夢を見る。の話をお読みください。
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