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「ううぅーーもー! あ、そうかあ、そうなのねぇ。んふっ。分かったわぁ。気が付くのが遅れてごめんなさいねぇ。ダーリン」 急に色っぽい声になった。今度はオレの方が彼女の意図が分からねえ。彼女はオレの耳元でオレだけに聞こえる小さな声で囁いた。とびっきりエロい声で息を吹き掛けながらとびっきりエロい爆弾発言をした。「何だぁ。そういうのがしたかったのねぇ。そういうの、ええーっと。アオカン、って言うんだっけ? やった事ないけど。ダーリンって、見られるのが好きなの? 恥ずかしいけどダーリンが、どうしてもって望む事はぁ叶える約束ですものねぇ。いいのよぉ、わたしはぁダーリンの愛の奴隷ですもの」 意味深な言葉とエロくふぅーっと耳に掛かる息に、ドキッとした。「え?」「ダーリンってばぁ、過激なのが好きなのねぇ。んふ。でもぉ、いいのぉ?」「あ?」「だって、あーんなとこや、そーんなとこまで、全部、見られ放題になるでしょう? 乱れた声も聞かれ放題ねぇ。でも、そういうのが興奮するのかしらぁ? てっきりダーリンはそういうの、独占しときたいんだと思ったわ。違ったのねぇ? こんなに煽って誘う位ですものねぇ。んふふ、ダーリン? ふぅー。それで、いいのねぇ? ちゅっ」 息を吹き付けエロい内緒話を囁くと最後に耳朶にキスをした。ゾクゾク来て顔が赤くなった。思わず彼女を見るとエロい顔でふふっと笑い、いいの? と言う顔をした。慌てて『いや、だめです。ぜってーダメ!』と言うと興ざめしたと言わんばかりで返した。「あーら、そうなのぉ。わたしのぉ勘違いだったぁ? なら、ダメよ? ダーリン。そういう事しちゃ。勘違いしちゃうもの。うふふ。分かった? ん?」(わざとだ。言葉が違う。仕返しだよってオレに分かるようにしてる。やられた。だよな。おとなしくからかわれてるワケない。愛すべきじゃじゃ馬娘だからな。ふふ。……こういう時の彼女には勝てない。余計翻弄されて終わりだ。おとなしくしとこー)「分かった」 そう大人しく答えると内緒話をやめ、普通に言った。「うん、分かってくれて良かったわぁ。ふふ。明日、楽しみねー」(もう、ケロッとしてる。さっきのが嘘みてーだ。あーあ、かなわねーな) そう思ったら笑えて来た。彼女が『ん?』と見る。「一柳の若奥様はいい女だと思ってな。ふふふ」「あーら、それはそれは。若旦那さまもすてきでしてよ。おほほほ」「えー今の内緒話、何?」 そらが聞いて来る。彼女が答える。「内緒よ。内緒。ひ、み、つーぅ。 ねえー、あなた。夫婦の秘め事よねー? ふふ」「そうだな。あはは。ったく、かなわないよ。奥様には」「あーら。いいのよー。かなわなくて。それが、夫婦円満の秘訣ですわよ」「ふふ、そうなのか。ならうちは円満だな」「そうよ。幸せでしょう? ねーあなた」「だな」 そう言って笑い合うと後ろで室長が言った。「結局こうなるか。やれやれ。バカップル夫婦のおのろけ劇場だな。はぁあぁ」「お父さん、ため息つかないでぇ。それにぃ、のろけじゃないよぉー。真実ですぅー」「事実ですぅじゃねえよ。このじゃじゃ馬チビ助め」「いひゃーい。やめへー」「あ、ちょっとほっぺた、引っ張んないで下さいよ。室長ー」「うるせー。じゃあ昴も引っ張ってやる」「いっ」「あー! ダーリンになんて事を。お父さん、もう! えいっ」 彼女が脳天チョップした。笑いが起こる。すっかり、いつもの雰囲気だ。(トラウマの事、気にしてるからまた考えてしまって落ち込むかもな。でも、とりあえずは元気になって良かった) そう思いつつ、みんなでわーわー言って夜道を帰った。
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