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「そうだよ。なまえちゃん。気にする事なんかないよ。いいもんあげる。目閉じて、ちょっと口開けて」 そらが何かを口に入れた。「なーんだ。当ててみて」 彼女はもごもごした後「キャラメルだ。美味しい。初めて食べる味だあ」「さっき射的で取ったんだ。新発売の和栗キャラメルだよ。後であげようと思ってたんだ。美味しい?」「うん。美味しい! ありがとう」(ちょっと元気になったみたいだな。もうちょっとかまったら笑顔が見れるかなー? モスラよりインパクトがあってオレらしいので……よし)「そらとなまえはお菓子好きだもんな。美味しい? オレも味見したいな」「ん? そらさん、もう──」「いや、お前のもらう」「……んんっ」 彼女をこっちに向かすと口づけてキャラメルを奪った。「あ、本当だ。旨いなーこれ。さ、帰りますか。姫」 びっくりしてるみんなと彼女。何でもなさげにお姫様抱っこする。漸くハッとしてみるみる内に赤くなる。「もー! そういう事しないの!」 彼女がポンポコ胸を叩く。「キャラメルもらっただけだろー。あ、食べちゃったから怒ってんのか?」「ち、違うよ。そっちの事じゃなくて──」「じゃあ、どっちの事? ちゃんと言わねーと分かんねーよ」「もーばか! そんなの言えるかあ。分かっててそう言う事を──」「だから、分かんねーって。あ、そうか。もっとちゃんとして欲しいのか? 物足んなくて怒ってるのか?」 ニヤッと笑い顔を近づけてからかう。「ひゃー、ち、違うー! そういう事はダメぇー!」「そういう事? ああ、ひとのキャラメル盗っちゃダメか? なまえのケチ」「え? それはいいよ」「何だ、いいのか。なら、問題ねーな。でも、返そうか?」 もう一回、顔を近づける。「わっ、違うって!」「ああ? やっぱり怒ってんのか? なら、明日お菓子買いに街に行こう。な?」「う、うん。って違う! もー」「行きたくないのか? 帰りにお茶して美味しいスイーツでもと思ったのに」「え? いや、そっちは行きたいよ。街、行きたい。スイーツ食べる」「なら、解決だ」「ええー? もー! 分かってるくせにぃ。このドSぅ---ぅう」「んん? 楽しいだろう? Mだもんなーなまえちゃんは」「バ、バカ! 人がいるのに、何言ってんの? もー!」「えー本当の事なのに、言っちゃダメなのかあ?」「うっきゃー。もう喋っちゃダメぇーー」 彼女がオレの口を手で隠す。その手のひらにちゅっとしてペロンと舌で舐めた。「~~っ!」 彼女はえらくびっくりして目を丸くしパッと手を引っ込めた。耳までみるみる赤くなる。(可愛い) にやりとしたが敢えて声は出さなかった。
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