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(モスラ? かなりでかいのか。そりゃあ怖えーよな。でも動くとヤバいのか、うーーん。叫んで誰か呼ぶしかねえか?)「うわーーん、こわーい、こわいよーぉーいやあぁうわーーんやだーー」 もう限界らしくびぃーびぃーと泣き出した。そこへ──。「やっぱりチビ助じゃねえか。どうしたんだ?」「おチビちゃん、大丈夫?」「どうしたんだ?」 さっきの悲鳴と泣き声が聞こえたらしく、みんなが駆けて来た。「おとーひゃーん、モ、モスラ、ひぃぐぅーモスラがぁーごわーいぃーうごぐとモスラがぁーーっ」「あ? モスラ?」「彼女の帯の所にでっかいのがいるらしいんです」「うああーあーん、やだーごわーいぃー」「よし、チビ助。大丈夫だ。今取ってやるからな」 室長がなだめたそばから、如月が叫んだ。「うわーあ、何これ! でかーい! キモー」 多分思わずだろうが、彼女がガタガタ震え出した。みんなが如月を叩いた。「おい、チビ助。動くな。ちょっと辛抱。飛ぶと大変だ」「ひぃ、ひー、と、とまらない。と、とぶぅーこわーい」「だ、大丈夫。任せろ」 室長が手を伸ばすと、彼女が叫び止める。「うわ、ダメっ! 手でさわっちゃだめ! 汚いしカブれるよーひぃー」「カブれねえよ」「だあめえええ!」「分かったから叫ぶな! おい、何かねえか」「あ、さっきのたこ焼きの袋ある」「広末、それ出せ! 急げ」 ビニールを手にはめ、室長が言う。「今、取ってやるから。怖いんだろう。目つぶっとけ。大丈夫だから」『ん』とひぐひぐしながら答える彼女に『オレに顔伏せとけ』と促す。彼女が首元に顔を伏せた。相変わらず震えてる。「ああ? なんか取れねえ。ひっついてる」「う、うわー。ひーキモい」 色んな声が上がり彼女の震えが酷くなる。そう思ったら不意にぐたっと力が抜けた。「わっ」 傍で室長の様子を見てた桂木さんと石神と小野瀬さんがすぐに気付き落ちないように支えた。「おチビちゃん?」「気を失ってるな」「限界だったようだな」「穂積、取れた?」「ああ、袋に捕獲した。どうするか……今放して飛んでも困るな」「じゃあ、僕が。もう少ししたら向こうで放します」「じゃあ、藤咲頼む」「うわあー、これ、なまえ見なくて良かったかも」「あ? 何だ? 海司、どうした?」「いや、昴さん、帯が白くなっちゃってんすよ。こいつ、上、飛ばれんのもだめでしょ? [鱗粉があぁ]とかって青くなって逃げる位だから、こんなの見たらビビッてションベン漏らしますよ。きっと」「とにかく、一旦、降ろすか」 手を借り降ろして帯を見た。
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