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「ふふ。ありがと」「お前、まだ軽いなー。旨いもん沢山食べないとな」「ふふ。ころころになったらおんぶも大変だよ。はぁー。昴の背中、安心する。癒されますぅ」「癒されますか。それは良かった。盆踊り、楽しかった?」「うん、楽しかったよ。あとはーお神輿がまだ未経験だ」「お神輿か。オレも経験ねーな」「来年の夏はお神輿担ぎに行っちゃう?」「肩、痛くなるって聞くぞ。お前のその華奢な肩じゃ、骨が折れそうで心配だなあ」「そうなの? 骨折は困る。でもこの歳で、子供神輿もないしなあ」「ま、来年までにどんなもんか調べて、それからだな。で? これから、秋や冬でも出来そうな事でやりたい事は?」 のんびりとした田舎の夜道を彼女を背負い歩く。彼女のぬくもりや、匂い、息遣い。そういうものを感じ、気持ちが落ち着き穏やかになって行く。「んー、二人でぇ、散策。美味しいものを食べる。美術館巡り。読書。カフェでお喋り。ツーリング、ハイキングも楽しいかな……温泉もいいなあ。それから、昴の乗馬シーン見たい! まだまだいっぱいあるよ?」「どれも、楽しそうだなあ。全部は無理でもひとつでも多く叶える努力をしよう」「わー嬉しいな。昴、優しいの。こんな優しい旦那さまで幸せ」「ふふ。なら二人とも、幸せだ。良かった。な? 奥さん」「ん、だね。でもねぇ、さっきも言ったけど本当に、無理して特別にどっか行かなくても大丈夫だからね。二人でおうちカフェでも十分に幸せ。すぅ、大好き。ふふ……ねぇ? 子供の頃、神社よく来たの? お話して?」 それから、子供の頃のエピソードを話しながら別荘に向かう。突然、何かが視界の隅を横切り背中の彼女がびっくっとした。「わっ、ぎゃーあぁああぁぁーーっっ!」 死にそうな声で、悲鳴をあげた。「ひっ、ひぃいい、す、すぅ、で、で、た。モ、モスラ、出たあーーーっ!」『え?』と動こうとした。「ひぃ、う、動かないで。い、今、ぼ、僕に止まってる。下手に動くとくっつくよ。ひーーぃ、こわい! こわいよぉー、やだー! 助けてぇー。う、うえっ、うえーー。く、くっついたら、どうしよう。やだ、こんなでかいの、見た事ない、こわいよーーーうえーんー」「まいったな、なまえ、今どこに止まってる?」「お、帯の、少し上の方、わ、わき……ひぃ、ひぃー、こわい。ひ、ひぐっ、う、うぅ」 振り向いて確認しようとしたが、ひぃひぃと怯え泣くので動くのを止め、聞いてみる。「よしよし、今、何とかするからな。もうちょっと辛抱な。それで少しでも動いたら飛びそうか? そっと動いたら大丈夫そう?」「わ、わかんなゃい、そんなによく見られないぃぃいやぁーこわいーーひぬぅー」 しゃくりあげながら、怖い怖いと連呼する彼女。
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