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「なら、あっちやるか?」「うん! あ、でもみんなは子供みたいで、イヤなんじゃない?」 彼女が後からやって来るみんなを見ると、室長が来た。「なんだ。ヨーヨーつり? やるのか?」「いい?」「あ? 別に急ぐ訳でもねえんだ。大丈夫だろう。ガキの頃、やったんだよ。懐かしい」「何見てるの? おチビちゃん。ヨーヨーつりか。へぇ、懐かしいな」「よし、小野瀬。どっちが先に取れるか勝負だ」 室長達が始めたので、みんなでやる事にした。「すぅ、これで引っ掛けるの?」「そうそう」「ふぅーん。じゃあ、この色……あ、取れたよ!」「オレもだ」「すぅ、うまい」 そんな会話をし微笑み合う。どうやら、室長達の決着もついたようで……。「やった! 俺のが早かった。俺の勝ちだね」「くそータッチの差で負けた。じゃあ、小野瀬。あれでリベンジだ」 それからスーパーボールすくい、輪投げと勝負が続きくっついて行ってオレ達もやった。「ふふ、お前、すげー楽しそうだな」「うん、こんなのやった事なかったから。花火見に来た時も夜店はあったけど、あんまりお金、使えなかったからさ。こういうの楽しいんだね」「そっか。七夕の時も食べ物、買っただけだったもんな。行こう、行こうって言うだけでお祭も花火も行けてなくて悪い」「夏は意外に忙しいから仕方ないよ。いーの、特別にどっか行かなくても。僕はきみがいれば幸せです。いない間、寂しかったから余計に実感してそう思います」「お前、そんな可愛い事言うとな──キスするぞ」「え? ……あっ」 こっちを向いた彼女にちゅっと軽くキスした。びっくりする彼女に、後ろで騒ぐそらと如月の声。夜店のおじさんにも『おアツいねぇ、お二人さん』とからかわれ彼女は赤くなった。「あー! なまえ、ちゅうしてたー」 対面から声が聞こえた。その声にそちらを見るとゆうとと、ママさんがいた。うっかりしてたが地域の盆踊りに、近所の人達がいても不思議じゃない。「やだ。もー」 彼女は一気に真っ赤かになり、オレをポンポン叩いて逃げだした。ママさんに会釈をしてから追い掛ける。後ろでゆうとの『がぁーショックーゥー!』と叫ぶ声が聞こえた。彼女はタッタか走って逃げて行く。「おーい、なまえーどこまで行くつもりだ?」「見られたー。恥ずかしー! もーやだやだ」 階段まで来て止まるかと思いきや降りて行く。「ちょっと、待て。危ないって」 危ないと思い急ぎ階段に向かいながら、呼び止めたがテンパってるのかオレの声は耳に届いてないようだ。
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