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「文句言ったんだよ。如月が。講習のテキストもないんじゃ分かり難いよって。そんな事言っても、東京にいる訳じゃない。すぐテキストなんか揃わないだろう。だから彼女、困ってた。考えた結果、作る事にした。わざわざ街まで行ってパソコンとプリンターをレンタルして来たんだよ」『ええー』と驚きと非難が混じったような声が上がる。如月がバツが悪そうに笑ってやり過ごそうとした。小笠原はそれを許さなかった。白い目で見ながら『如月、ノート取るの、面倒だって言ったんだ』とさらに暴露した。ガキかと思うような話にはさすがに、みんなドン引きだった。リーダーとして注意して置こうと思ったが、近くにいた室長がオレより早くパコーンと叩き『ガキみたいな、我儘言うんじゃねえ』と叱った。ちょっとシラけた空気が漂い、黒澤が話しの方向を変えようと口を開く。「でも、嫌な顔もせずにこにこ元気ですよねぇ」「そうだな。明るく振る舞われると場が和む。女性が居ると違うもんだな」 桂木さんが続いた。その言葉にそらが羨ましそうに言う。「いいなあ。うちも女の子欲しい」「いいでしょー? チビは気も利くよー。たまに怒ると怖いけどね」 如月は 悪びれる風もなくさっきの事など、なかったみたいに自慢する。(こいつは面の皮が厚いのか。怒らせてるのはお前だろう!)「それは如月がいじめるからでしょ。きみが悪い」「小笠原の言う通りだ。如月は余計な一言が多い。チビはよく我慢してる方だぞ」「ほんまや。いじめ過ぎ。捜査室のオアシスなんやから、もっと大事にしてや」「全く、年下のチビ助よりガキじゃねえか。少し反省しろ。でも、オアシスかあ。たまに、暴走するじゃじゃ馬オアシスな。ははは。しかしまあ、チビ助が居ると退屈してる暇がねえよなあ」「穂積は、おチビちゃんを玩具にしてるからねぇ」「玩具ですか? ふふ。楽しそうですね」「瑞貴。お前ちょっと怖いよ」「そうですか? そらさん」「ところで、もう起こした方がいいんじゃないか? チビ助の事だ。射的、やれなかったら膨れるぞ。今は酔っぱらってるし、泣きながら膨れるんじゃねえか?」「ですね。なまえ、なまえ」「ん……ふぁ、ああぁ……おはよぉお……ねむーぃ。ふぁぁ」 眠がっていたがなんとか起きたのでみんなで射的に行く。
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