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● ○ ● ○「ねぇーねぇー、あっちにしゃーひゃてきがぁ」「ひゃてき? なんだ? チビ。それは」「えーなんだってぇあけちしゃん、ひゃてき、知らないのぉ? じょーずゅ、ひょうらのにしゃー」「明智さんが、射的が上手そうって言ったのか?」「ん、しゅー、あたーりーぃ」「ああ、射的か。呂律がまわってないな。大丈夫か? チビ」「なまえちょっとお水飲もう。お水を飲んだら、お前五分でも十分でも寝ろ。な?」「えー、しゅー。らからーねー。ひゃてきぃー」「おっと、こぼす、こぼす。ああ、射的行きたいんだろ? 分かってるよ。少し酔いさましてからな。ほら、いい子、いい子」 膝枕をして頭を撫でながら、ゆっくりポンポンとやると、すでに眠かった彼女はとろんとしてくる。「やめへよぉーしゅー。ねむくなふはぁぁ……ひゃてきぃ……」 もう半分寝掛かりながら言う彼女。「分かった、分かった。十分したら起こしてやるから、安心して寝ろ。ほら、なまえちゃん寝んねー」 優しく子供を寝かしつけるようにすると、彼女はすぐに寝た。「ははは。子供みたいだな。なんだか、うちのくるみと変わらないな」「ふふふ。ですね。疲れもたまってるみたいですし、今朝も早起きでしたから」 頭を撫でながら、明智さんに言うと後藤がぼそっと言った。「毎日、随分早く起きてるな。今朝も見掛けた時も、もうせっせと洗濯物を干していた」「朝から晩までよく働く。夜もミーティングが終わるのを待っていてくれる」 石神が言うと藤守が『そういえばな』と話し始めた。「居間でな、こう……ちゃぶ台に突っ伏してうたた寝してるんで[部屋で寝んと風邪引くで]と、起こしたんや。まだ仕事の途中だからって言うてな。みんな毎日遅くまで大変だけど、自分は幹部会までには出られない。でも、自分はサブリーダーやから、先に寝るのは悪い。せめてミーティング終わったらお疲れさまのお茶入れたいんやて。それまでは、自分に出来る仕事をするんだと言うてたわ。なんやあれは、亭主の帰りを待つ奥さんみたいやな」「彼女、次の日の講習資料の準備を毎晩してるんだよ。俺も見掛けると手伝うんだけど、毎日手伝わせるのは悪いって気を使うんだよね」「小笠原さん、毎晩ですか? そんな大変だし、無くても大丈夫ですよね? 黒板、用意した訳ですし。それをノートに取れば済みますよね」 真壁が言う。
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