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「何だ。黙ってりゃあ珍しく、しっとり浴衣美人なのに。やっぱりおてんばのガキだな」「もーお父さん、うっさいよ。いーの。盆踊り、楽しみなんだもん。素直って言ってよー」「ははは。なまえさんそんなにはしゃぐと危ないですよ」 桂木さんが言うのに『はぁーい』と答え『みなさーん、早く行きましょう』とみんなを急かした。階段をのぼり盆踊り会場に行くと『おおー』と声をあげきょろきょろと周囲を観察した。「ああ、あれかあ。みんな踊ってる。踊り方はぁ……ふむふむ、なるほどぉ。あの繰り返し?」「うんそうだな」「よし、なんとなく分かった。すぅ、踊りに行こう。みんなも行こう」「あ、おい走ると危ないぞ」 慌てて、手を掴む。「そんなに焦らなくてもまだ時間あるから」「そっか。えへへへ。わくわくしてさ、つい興奮しちゃった」 二人で輪の中に入り踊った。彼女は初めての盆踊りが新鮮らしくすごく楽しそうだった。ひとしきり踊り満足すると夜店が気になるみたいだった。「見に行くか?」「うん!」 彼女はにこにこした。「あはは。チビ助はまるでガキに戻ったみたいだな。おーいチビ助、お父さんにビールとつまみ、よろしく」「あーい」 手を繋ぎ見て歩く。「ねぇ、すぅ。ビールも売ってんの?」「ん、あると思うぞ。ほら、あそこに書いてある」「あ、本当だ。わー色々売ってんなあ。なんかどれも欲しくなるぅ」「はっはは。いいよ。みーんな買ってやる。まず、どれ買う?」「んーじゃあ、お面! あ、射的がある。やりたい……でも、お父さん待ってるから先にビールとつまみ……イカ焼きに焼き鳥に、牛串、そらさんに焼きそば買ってく? あとアメリカンドックとぉ、はしまき? なんじゃそりゃ」「買っててみるか。でも、持ち切れねーか?」「うーん、何回か来る?」「あ、いたいた。チビー」 藤守や如月、黒澤、真壁、そらが来た。「お前達、ナイスタイミング。持ち切れなかったんだ」「そら、丁度良かったわ。お父さんがビールビールって騒いでな。迎えに来たんや」「場所は確保してありますから行きましょう」「さすが、黒澤さん。よーし! 踊った後は酒盛りだー」
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