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「昴、台所の残りの飲み物運んでくれ」「あ、はい」 これだと思い、急いで取りに行く。子供達も来てみんなにもお茶を配った。会話は自然と普通の雑談に変わった。雑談をしながらお茶を飲み、お惣菜のレシピを書き渡すとママさん達は子供と一緒に帰って行った。 ● ○ ● ○「あー疲れた。お茶が出て助かった」「なんか過激な会話してたねー」「広末、あれはなまえがしてたというよりなまえは、捲き込まれてたんじゃないのか?」「確かに。後藤の言う通りだな」 石神が言うと、桂木さんが続けた。「何と言うか、女性のパワーはすごいな」「なまえちゃん、困ってましたねー」 黒澤と真壁が思い浮かべつつ言う。「んー、別に聞いてるだけなら良いんだけどさ、話ふられるとなぁ。ああいう話題はどう返したもんか、受け答えに困るよ。この仕事になって話を聞く機会がぐんと増えたからさ、だいぶ人見知りがおさまって大丈夫になったけど。未だに、あのての話題は、苦手だ」「えー、室長よりは過激発言じゃないよねー? でもチビ、大丈夫じゃん」「何よ、何か文句でもあるの? 如月」「お父さんのエロ発言はいつもの事で慣れてるしなー。それにお父さんには気使ってないしぃ。大丈夫」「ちょっと、チビ助もひどいわね。如月も、スルーするんじゃないわよ」 怒られる前に話を進めようと如月が焦る。「あ、そうだ。スルーしちゃえばいいんじゃない?」「如月くんは、分かってないねぇ。それじゃ角が立つでしょ? そうは出来ないから、おチビちゃんだって頑張ってるんだろう。ここは一柳の別荘で、彼女の立場もあるだろう?」「悪評は立てられないちゅうこと? セレブも大変やなあ」「いや、セレブじゃなくても、そうだぞ。うちの奥さんもそういう話題が苦手だ。でもな、ママ友さん達が集まるとたまに、そのような状態になるらしい。ママ友さん達と摩擦を起こさないようにと、合わせるのが大変だと言ってた」「結構、ママ友いじめも、あるらしいですからね」「ええ? 黒澤、いじめなんてあんの?」「広末さん知らない? かなりすごいらしいよ。ママ友いじめで自殺者まで出てる」「え? 小笠原さん、本当ですか?」 真壁が驚く。「本当。すごいらしい。女性も大変だよ」「そうなんだ。うちの奥さんも元警察官だから、人と話すのは慣れてはいるがな。気をかなり使っている様子だ。『私が下手な事をすると、くるみにまで及ぶ』と言ってな。危惧している」「俺んちは子供まだだけど、結菜もそんな苦労するのかなあ。うーん……」 海司が唸る。話を聞いていた彼女が不安そうな顔になった。
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